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5月8日 ホープツーリズム

5月8日ですね。

昨日は電源について書きましたが、今日は希望について。


ホープツーリズムという言葉があります。
福島の震災遺構や復興されつつある各地点をめぐる旅をそう呼ぶそうです。

他の場所の災害と違って、福島第一原発事故によって帰還困難区域が広範囲に設定された福島県においては、復興しようにも手がつけられない状況が長く続いています。

他の地域とは復興の意味が全く違います。
そもそも廃炉作業自体が数十年かかるため、復興までの時間軸が果てしなく長く設定されています。

ホープという言葉を掲げないと、とてもやってられない状況です。


ただ、復興に向けて整備されている場所を巡ってみると、13年しか経っていないというのに、自然は青々と緑をたたえ、鳥や小動物は生を営み、瓦礫は綺麗さっぱりなくなり、新しい建物が建てられつつあります。
何よりも、福島を復興させようという人々の意思を感じます。

こうした復興までの人の営みが、現在進行形で見られる場所こそ、フクシマです。
人の営みの不屈、決して諦めない意志の気高さ。


すでにわが国は、ヒロシマとナガサキを原爆投下後の悲惨な状況から復興させた実績を持っています。
そして今、原発事故からの復興を果たそうとしています。国際原子力事象評価尺度でチョルノービリ(チェルノブイリ)と並んで唯一最高のレベル7として認定されている福島第一原発の事故。

まだ廃炉までは何十年とかかるでしょうが、次々と帰還困難区域が撤廃されているのも事実です。


今回の旅では、現地で知り合った写真家の方と行動を共にしました。
その方がおっしゃるには、一月に来た時に比べて、さらに更地が増えたそうです。
廃屋を更地にすることも、復興に備えた準備の一環です。


わが国や民族の良さとは、こういう明確な目的がある際に団結して突き進む強さと速さです。
これは、経営者としては今一度噛み締めておくべき美点だと感じました。


私もホープツーリズムを体感するため、今回だけにとどまらず、福島の浜通りには何回も来ようと思います。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。