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倉庫作業は戦略・戦術の総合業務

倉庫作業といえば、誰にでも出来る単純作業、ルーティン作業というのが一般的な認識です。
これに異論を唱える人は、ごく一部でしょう。

その証拠にスポットワーカーを導入することで、どうにかその日の作業を終える倉庫現場が多い事でしょう。
これこそ、倉庫作業は単純作業、ルーティン作業と言われる理由とも言えます。
また、倉庫作業が自動化される場合も、単純作業、ルーティン作業の業務がほとんどです。

では、本当に倉庫作業は単純作業、ルーティン作業なのでしょうか?
はっきり言って仕舞えば、それは大きな間違いなのです。
この間違いを将来の倉庫現場に優秀な人材を集める為にも修正する必要があるのです。

単純作業、ルーティン作業と言われる場合の多くは、ピッキング作業、梱包作業、検品作業に集約されると考えます。

この3つの作業は、マニュアル、標準作業さえあれば、誰にでも出来ると言っても良いでしょう。
その証拠に自動化が進んでいます。

私が問題にするのは、倉庫作業を行う上で、段取りを考え、作業スペースを確保し、効率よく商品を格納する。
そして、繁忙期などによる荷量の大幅増加による作業量の増加に柔軟に対応するたのタイムマネージメント、情報の共有、マルチタスクをおこなす事が求められる状況に対応出来る人材の確保なのです。
もちろん、スポットワーカーに求めるべき役割でもなければ、無理なことでしょう。

言い換えれば、倉庫作業全体、または、複数の作業を同時に行う為に戦略を考え、状況に合わせて柔軟に対応できる戦術を考えることが出来る人材が必要不可欠なのです。

ところが、いまだに多くの倉庫作業現場は、安い労働力が得られるという状況に甘えて、昭和時代の人海戦術で、慣れ親しんだ作業方法から抜け出そうとしないのです。

ただ、物流展に行けば、さまざまなデジタルツール、業務の最適化システムが展示されています。

正直、これには倉庫現場における時代錯誤が存在している気がするのです。
もちろん、昭和時代の作業方法から抜け出し、新しいシステムなどを取り入れて、時代に合った作業を行なっている倉庫現場も多くあります。

物流は、国民の生活を支える重要なライフラインです。
その重要なライフラインが、昭和時代の作業方法から抜けきれない現状こそ、直ぐにでも改善をする必要があるのです。

これこそ、未来の安定した生活を得るために行うことではないでしょうか?

#未来のためにできること

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