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ドラマ日記『100万回 言えばよかった』&『しょうもない僕らの恋愛論』

突然の死によって、運命が引き裂かれてしまった悠依(井上真央さん)と直木(佐藤健さん)。そして2人を繋ぐ唯一の存在である譲(松山ケンイチさん)。非情な運命に必死で抗い、奇跡を起こそうとする3人を描く“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリー『100万回 言えばよかった』の第9話。

悠依は尋常じゃない英介(荒川良々さん)の様子に慄然としながらも、平静を装い会話を続けていた。そのとき、直木が近くにいることに気づいた悠依は、緊張状態は変わらないながらも心強く思う。

本作の脚本家は、朝ドラ『おかえりモネ』の安達奈緒子さん。東日本大震災がモチーフとなった『おかモネ』後としては初となる連ドラ。安達さんがどうして今回のような作品にしたのか、腑に落ちた第9話。

英介は直木を殺した経緯を告白。さらに悠依にまで手をかけようとするも、直木が静電気攻撃で防御。英介は確保され、一連の事件の首謀者・武藤千代(神野三鈴さん)も逮捕されました。

譲の体を借りた直木と悠依との最後の別れでしたが、直木は何を言わず。悠依が譲に語った「ちゃんとしたお別れなんてないのかも」や、生き残った自分を責める悠桜(香里奈さん)に悠依が話した「無事でいることに罪はない」という言葉は、震災による突然の別れと、生き残った人たちが陥りがちな罪悪感にも似て。奇しくも、放送は3月10日。

そしてラスト。悠依が目覚めると、直木が朝食を作っていて。果たしてこれは夢か現実か。以前、幽霊の弥生(菊地凛子さん)が、成仏前に現実の人間の姿で現れて、あれは何だったんだろうと思いましたが、これまた本作独自の設定で、直木も同じパターンなのかも。

デザイナーの筒見拓郎(眞島秀和さん)と、拓朗が20年前に愛した谷村安奈の娘・くるみ(中田青渚さん)と、拓朗を想い続ける同級生・森田絵里(矢田亜希子さん)が絡んだヒューマンドラマ『しょうもない僕らの恋愛論』の第8話。

拓郎は、ライバルである若手クリエイターの仕事ぶりを目の当たりにする。さらに、くるみが美大にチャレンジすることを知り、刺激を受ける。そんな中、社長の二郎(杉本哲太さん)から、経営を手伝ってほしい、と依頼された拓郎。

クリエイターの仕事に未練のある拓郎は、ついに独立を決意。二郎を居酒屋に呼び出し、辞職を申し出。絵里が料理やワインを用意して待っているのに、連絡もせず、二人で朝まで飲み明かし。

絵を見て欲しいというくるみと喫茶店であった拓朗。まだ、絵里にも話していない独立話をしてしまい。回りまわって、小椋悠(木全翔也さん)の口からその話を聞いた絵里。怒り爆発で、家を飛び出してしまいました。

キャリアウーマンの絵里からしたら、何の準備もせずに独立しようとしている拓郎はいかにも甘いし、同棲している自分をないがしろにしていると思うでしょうね。

余談①『ブラッシュアップライフ』最終回の詳しい感想は後日ですが、最高でした。あらためてTVerで1~3話を視聴しましたが、これが実に楽しい。特に初回は後につながる伏線がザクザク埋まっていて最高の最高。

余談②『大奥』最終回の感想も後日ながら、seson2キャストの鈴木杏さん、玉置玲央さん、村雨辰剛さんがサプライズ登場。誰かがTwitterで呟いていました、杏さんは難しい役を振られがちで、またそれに応える子と。『六番目の小夜子』から『今ここ』まで、NHK御用達。

余談③『ドキュメント72時間「宮城・生花店 あなたを思う春に」』。復興後の被災地の花屋に、311前後に密着。今回も良作。





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