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ドラマ日記 『Destiny』&『くるり〜誰が私と恋をした?〜』(初回)

横浜地方検察庁中央支部の検事・西村奏(石原さとみさん)が封印したはずだった、青春時代の「光と影」。抗えない運命の中でも、自分の意志を貫いて突き進む奏の姿を描く、20年の時をかけたサスペンスラブストーリー『Destiny』の初回。

検事の奏は、疑惑を残したまま命を落とした父・英介(佐々木蔵之介さん)に思いを馳せていた。父の死以来、心を閉ざしていた奏の“運命”を変えたのは、学生時代の真樹(亀梨和也さん)との出会いだった。しかし、そんな青春は<ある事件>を機に、あっけなく終わりを告げる。

大学2年の時。陰キャだった奏が、陽キャの真樹にカンニングを頼まれたことをキッカケに、森知美(宮澤エマさん)、梅田祐希(矢本悠馬さん)、及川カオリ(田中みな実さん)らと友人関係となり、初めて父の死を打ち明けるほどに打ち解け。

大学4年の時。花火大会の約束をしていた5人ですが、他の3人は合流できず、奏と真樹は車の中に二人きり。真樹の不意打ちキスから、ベッドインまであっという間(笑)。カオリの真樹への気持ちを薄々知っていた奏でしたが、衝動は抑えられず。

就活で追い詰められていたカオリは、奏と真樹が付き合っていることに気が付き、さらにタイミング悪く、二人の因縁も知り、それを知美に話すと、「くだらない」と切り捨てられて、どんどん追い込まれていくカオリ。

真樹を呼び出し、ドライブに誘ったカオリ。奏の父親は他殺であり、付き合わない方がいいと言い、最後は「ねえ、一緒に死なない?」と車を暴走させ、カオリだけ死亡。

ラストは12年後。奏の恋人・奥田貴志(安藤政信さん)が医師として働く「横浜みなと総合病院」に、真樹が救急車で運ばれ、奏とすれ違うも気がつかないシーンで終了。取調室で、奏と真樹が対峙するシーンは、時系列的には後という事でしょうね。

脚本は、倉本聰さんが主宰していた富良野塾出身の吉田紀子さん。『Dr.コトー診療所』や『その女、ジルバ』など信頼度は高く、本作もベタながらしっかり面白かったです。ラブ要素薄目でサスペンスに重きを置いた『最愛』テイストにしたら、もっと良かったかな。

記憶を失った緒方まこと(生見愛瑠さん)24歳の手元に残された1つの男性用の指輪・・・。指輪がピッタリとはまる3人の男たちの登場で、恋の四角関係が幕を開ける。“恋の相手”と“本当の自分”を探すラブコメミステリー『くるり〜誰が私と恋をした?』の初回。

ある事故で記憶喪失になってしまったまこと。唯一の手がかりは手元に残された男性用の指輪。そんなまことの前に現れたのは、自称元カレ・公太郎(瀬戸康史さん)、自称唯一の男友達・朝日(神尾楓珠さん)。さらには自称運命の相手・律(宮世琉弥さん)も現れて…!?

まことに最初に接触したのは朝日。同じ会社の正社員なら、人事に緊急連絡先として、大抵の場合は父母など親族が登録されているはずなにになあ、などというツッコミは野暮。

人は誰しもいくつもの仮面を着けて生きているもの。周囲に気を遣う現代の若者ならばなおさら。そんな現代女性が、自分の仮面すらわからない記憶喪失という立場になることで、自己とは何か、仮面を着けて生きる意味とは、という割とシリアスなテーマが隠されていました。

サポートをしてくれていた松永(菊池亜希子さん)の派遣切りに、我慢できなかったまことは、自ら退職を表明。後先を考えない無謀な行為ではありますが、自分にはよくわかる(笑)。

2021年の『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』では、脇役であるヤンキーのハチ子だった生見さんですが、2022年の『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』、2023年の『日曜の夜ぐらいは…』と『セクシー田中さん』を経て、とホップ・ステップ・ジャンプ。トップ女優が多く主演するTBS火曜ドラマの主役に抜擢。堂々たる座長ぶりです。

余談:塚原あゆ子監督と脚本家・野木亜紀子さんが再タッグを組んだ映画『ラストマイル』に、ドラマ『アンナチュラル』の出演者たちが再集結!『MIU404』と世界線が交差する作品ということは、あの人たちも!?。今夏必見の作品になりそうです。



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