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ドラマ日記『最愛』『二月の勝者』(最終回)&『青天を衝け』(第40話)

連続殺人の重要参考人の実業家・真田梨央(吉高由里子さん)と彼女を支える敏腕弁護士・加瀬賢一郎(井浦新さん)、そして彼女を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平さん)らによるサスペンスラブストリー『最愛』最終回。「(魂を)殺す奴は殺される覚悟」(中堂系)を思い出しました。

ついにすべての真実が明らかに…!それぞれの最愛…そして梨央が下す決断とは──?

捜査が手詰まりとなり、打ち切られたた後の2022年冬。大輝が捜査第一課に復帰。亡くなったしおり(田中みな実さん)が薬を変えていたということから、死亡推定時刻が前倒しとなり、そこから新たに容疑者として浮上した加瀬。

例の黒箱が次々と開き、過去回想と共に事件の真相が明らかに。井浦さんが『アンナチュラル』で演じた中堂系風に言えば「(魂を)殺す奴は殺される覚悟をするべきだ」。ちょっとした悪戯ではない、と。加瀬が捕まることなく、姿を消すラストはなかなか斬新。UDIで密かに働いてないかな。

カリスマ塾講師・黒木(柳楽優弥さん)を主人公に、中学受験をリアルに描きつつ、そこから見えてくる現代社会の問題に切り込む人生攻略ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』最終回。

新年を迎えた桜花ゼミナール。本命校の受験前に予行演習として「一月受験」をする生徒たち。受験会場前では佐倉(井上真央)や桂(瀧内公美)に見送られ、緊張しながらも次々と会場に入っていく。

全員合格を黒木が謳っていただけに、二月の受験本番では合格ラッシュ。各話でフィーチャーされた生徒たちが合格する姿に、ちょっと感情移入してしまいました。

結局、佐倉は塾を辞めて、改めて学校の教師に復帰。黒木から学んだことを胸に、新たな一歩を踏み出しました。あまり話題になりませんでしたが、かなりよく出来たドラマだったと思います。ただ、灰谷(加藤シゲアキさん)の存在は必要だったのかな?

“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第40話。栄一の周りにいた人たちが、次々と逝きました。

実業の第一線を退いた栄一は、日米関係改善のため、妻・兼子(大島優子さん)と渡米。特別列車で全米60都市を巡り、民間外交に奔走する。しかし道中、伊藤博文(山崎育三郎さん)暗殺の知らせが飛び込む。

15分拡大版となった今回。前半は、実業界の第一線から引いた栄一が、排日運動を憂いて渡米。日米親善のために、3か月に渡り各地で演説。特に排日が激しかった西海岸では、タフト大統領の「ピースフルウォー(平和の戦争)」という言葉を引用し、「ノーウォー」と訴える胸熱展開。

渡米時には伊藤博文が暗殺されたという訃報が届いたほか、生涯の盟友だった喜作(高良健吾さん)も死去。そして、慶喜(草なぎ剛さん)も、「快なり!」の言葉を残し、亡くなりました。いよいよ、次回最終回。


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