女優ノート『広瀬すずさん』
気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回はドラマ『エアガール』&『あんのリリック』に主演する広瀬すずさん。
芸能界には「代役ブレイク」という伝説がありますが、広瀬さんが連ドラ初主演した『学校のカイダン』や、シリーズ化され大ヒットした『ちはやふる』は、もともと能年玲奈(のん)さんが主演予定だったという話。
『学校のカイダン』(2015年)は“プラチナ8”と呼ばれる生徒たちが牛耳っている名門高校に編入したツバメ(広瀬さん)が、天才「スピーチライター」(神木隆之介さん)に導かれ、学園に“革命”を起こしていく物語。
後にブレイクする石橋杏奈さん、杉咲花さん、間宮祥太朗さん、白洲迅さん、飯豊まりえさん、成田凌さん、伊藤健太郎さんらの若き姿も貴重ですが、見どころはやはり広瀬さんと神木さんの掛け合い。最後のツバメのスピーチに感動必至の傑作。
映画でも、『海街diary』(2015年)、『怒り』(2016年)、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』(2017年)など、代表作レベルの作品が何本もありますが、ここはやはり『ちはやふる』シリーズ(2016年、2018年)。
原作やアニメが先だった人は、“無駄美人”と称される主人公・千早と広瀬さんのイメージが違うと感じたでしょうが、競技かるたシーンの入り込み方など、まさに千早というキャラを造形。マンガ実写化の成功例と言ってもいいのでは。名作。
最後は岩井俊二監督の傑作『Love Letter』(1995年)のアンサームービーともいわれた映画『ラストレター』(2020年)。手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生や成長を描かれました。
広瀬さんと共演者の森七菜さんは、それぞれ時代の違う人物を、一人二役で完璧に演じていました。主演の松たか子さんをはじめ、庵野秀明さん、神木隆之介さん、福山雅治さんらもみないい、傑作。
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