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恋愛ドラマに見る「結婚年齢」の推移

最新の統計では結婚未婚率(50歳時の未婚割合)は男性:23.4%、女性:14.1%だそうですし、多様な生き方が認められる社会になりつつありますから、結婚にこだわる必要はないのでしょうが、恋愛ドラマでは今でも一定の割合で「結婚」が描かれます。

今期ドラマでいえば、『マリーミー!』『社内マリッジハニー』が一種の「契約結婚」。『姉ちゃんの恋人』『 #リモラブ 』は、今後の展開次第では「結婚」という可能性もあるでしょう。

ドラマは時代を映す鏡ですから、当然「結婚」の描かれ方も変化してきました。例えば、1984年の『25才たち・危うい予感』では、同級生4人が25歳までに結婚を誓うことから始まる物語で、現在では死語に近い「適齢期」が25歳といわれていた時代のお話。

1991年の『結婚したい男たち』は、お見合いパーティーで知り合った結婚適齢期の男女が、さまざまな壁を乗り越えながら理想の生き方を見つけるストーリーで、山口智子さんが、結婚願望の強い27歳のOL役を演じていました。

初婚年齢の推移
1992年 男性28.4歳 女性26.0歳
2005年 男性29.8歳 女性28.0歳 
2019年 男性31.2歳 女性29.6歳

2000年の『やまとなでしこ』は27歳の客室乗務員の主人公が、合コンを繰り返し、玉の輿を狙うという設定で、「27歳が売り時のピーク。28歳になれば値崩れ」というようなことを言ってましたね。今だと反感を買いそうですが、当時の世相を反映したものではあったのでしょう。

2009年の『おひとりさま』は充実した生活を送り、“おひとりさま”生活を楽しんでいる33歳の女性教師と、草食系の臨時教師23歳との、年の差&格差恋愛ドラマで、結末からすると結婚に至ったと思われます。

そして2017年の『東京タラレバ娘』。東京オリンピックまでには結婚したいと思いながら、いつもタラレバ話ばかりのアラサー女子3人の物語で、原作では33歳、ドラマでは30歳設定でした。今年放送されたSPドラマでは、3人の内、一人が結婚したことになっていました。

生涯未婚率や初婚年齢が今後どうなっていくのか、結婚制度自体がどう変化していくのか、予想はなかなか困難ですが、今後ともドラマの中で、その変化を楽しみたいと思います。





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