ドラマ日記『監察医 朝顔』(初回)

法医学者の朝顔(上野樹里さん)と、その父で刑事の平(時任三郎さん)が、さまざまな事件と遺体に向かい合っていく、ヒューマンドラマ『監察医 朝顔』続編が2日スタート。今回は2クール連続となります。

昨年放送された内容を時系列に整理すると、2011年3月11日に母(石田ひかりさん)が被災し行方不明→朝顔が大学法医学教室に新米法医学者として勤務→新米刑事の真也(風間俊介さん)と結婚→娘のつぐみ(加藤柚凪さん)が誕生→結婚後5年が経過、までで第1シーズン終了。

第1シーズンラストの翌年春を舞台にドラマはスタート。冒頭から、つぐみを中心に幸せそうな家族のシーンが長めに描かれ、ほっこりしましたが、これはラストの不穏なセリフへの布石でした。

基本、事件パートと母の捜索パートの2部構成の本作。今回も、4人もの死者を出した群衆雪崩が発生。事故の原因が死者の一人・佐々木拓郎(一條恭輔さん)の痴漢行為にあるのではないかとの疑いが生じ…というストーリー。

不確かな情報がネットやマスコミで拡散、拓郎が犯人と決めつける空気に、拓郎の母(梅沢昌代さん)も信じてしまい、周囲に詫びるのですが…。ちょっと『アンナチュラル』における、ビル火災で亡くなった息子と両親を思い出しました。梅沢さんがさすがの演技。

捜索パートでは、怪我をした平の代わりに、朝顔が東北へ向かい、沼に入って遺留品を探す場面からの、前作の震災シーン再び。折坂悠太さんの主題歌「朝顔」が流れ出すと号泣必至。そして、朝顔の声で不穏なナレーション。

「今日、普通に生活していることがどれだけ幸せなことか。そのことを私はちゃんと分かっていると思っていた。それなのに、この時の私は、まだ気づいていなかった。私たち家族に残された時間が、そう長くはないことを」

これって普通に考えれば、家族の誰かが死ぬってことでしょうが、2クールドラマの初回からこんな重い予告をぶち込んでくるとは。年齢からすると平の可能性が高そうですが、転出届まで出してくるのはミスリードにも思え。

シリーズものとして続けたいのであれば、平が死んでしまうわけにはいかないでしょうから、祖父(柄本明さん)とか?いや、役の印象が固定するのを上野さんが嫌って、2シーズンで終了という約束での2クール連続とか?ならば、平さんが亡くなる可能性もある?とかいろいろ考えちゃいました。


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