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『花のち晴れ』出演者・スタッフの現在地

2018年に放送された花のち晴れ〜花男 Next Season〜というドラマを覚えているでしょうか?2005年に井上真央さん主演で大ヒットした『花より男子』の続編という位置づけでした。

主人公を演じたのは、現在『アンメット ある脳外科医の日記』にも主演している杉咲花さんで、この時に連続ドラマ初主演。『夜行観覧車』(2013年)や『とと姉ちゃん』(2016年)など、それ以前から演技には定評がありましたが、朝ドラ『おちょやん』(2020年)など、今や主演級俳優として定着。

杉咲さんの相手役で、もう一人の主人公と言ってもいい役を演じたのが、平野紫耀さん。ドラマ主題歌自体が、平野さんが所属していたKing & PrinceのCDデビュー曲「シンデレラガール」であり、キンプリのためのドラマという側面もあったでしょう。平野さんの活躍とその後はご存じの通り。

『花より男子』の「F4(松本潤・小栗旬・松田翔太・阿部力)」にあたる存在が、「C5(平野・濱田龍臣・今田美桜・鈴木仁・中田圭祐)」。平野さん演じる神楽木晴が、F4に心酔しているという設定で、本作にも阿部力さん以外のF4メンバーがサプライズ出演しました。

今田さんは、当時はまだ売り出し中の若手女優という位置づけで、役柄としても当初は意地悪な役でしたが、くっきりとした目鼻立ちとツインテール姿が爆発的な人気を呼び、ドラマ内でもキャラ変。その後は人気女優に駆け上がり、2025年の朝ドラ『あんぱん』の主演に抜擢されました。

その一方、神楽木に横恋慕する西留めぐみ(メグリン)役で、“あざとい女子”とバッシングされたのが飯豊まりえさん。役柄に過ぎなかったのにですね。翌年出演した『アナザースカイ』でもその苦悩を吐露し、涙。順風満帆に見えて、結構苦労人なのです。

そんな飯豊さんでしたが、『岸辺露伴は動かない』シリーズ(2020年~)のヒロイン・泉京香役に抜擢され、これがハマり役。主演の高橋一生さんとついに結婚されました(これが言いたいための記事)。『何曜日に生まれたの』(2023年)など主演も増えてきており、今後のさらなる飛躍に期待。

ちょっと余談ですが、今田さんが連ドラで初めてレギュラーとなり注目されたのが、『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(2017年)。デリヘルの風俗嬢というチャレンジングな役柄でしたが、その風俗嬢を度々指名する市会議員役が、高橋一生さんでした。

本作出演者の今期ドラマをみてみると、濱田さんが『Believe-君にかける橋-』、キンプリ髙橋海人さん主演の『95』には中川大志さんと鈴木さん、木南晴夏さんは2作品掛け持ちの売れっ子に。そうそう、本作でも浜野健太さんは木南さん演じる紺野亜里沙の恋人役でした。

最後に、本作の脚本家は吉田恵里香さん。メグリンバッシング伴い、脚本も一部で批判されていたと思いますが、その後手掛けた『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(2020年)が大反響。高橋一生さんも主演した『恋せぬふたり』(2022年)では、最年少で向田邦子賞を受賞しました。

一方で、シリーズ構成・脚本を担当したアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』も様々な賞を受賞。そして、現在放送中の朝ドラ『虎に翼』も絶好調。進化し続ける出演者とスタッフたちでした。

余談:16日放送のNHK『バリバラ』では、ドラマ『パーセント』に出演している障害のある俳優オーディションの模様や、撮影の裏話などが興味深く。ドラマ理解の一助にもなりそうです。


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