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長谷川博己が涙…『ファミリーヒストリー』が神回だった件

2008年から放送されているNHKの名物ドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』。第一線で活躍する著名人をゲストに迎え、その家族史を徹底取材。本人も知らない家族の秘話を紹介していくものです。

一般の人であっても、自らのルーツはどこにあるのか興味があるものですが、調査には限界も。しかし、この番組では国内外に現地取材するのはもちろん、古文書なども徹底的に調べ上げるため、戦国時代ぐらいまで遡るのはざらですし、歴史的な発見も。

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父方と母方の2系統のルーツがありますが、これがまた対照的だったりして面白く。よくまあ、この二つの流れが交わったなと、その「奇跡」に驚愕。さらに、メインの物語が語られた後、もう一押しのエピソードで泣かせタイム。くるりの「Remember me」が流れると、視聴者は自動的に涙腺崩壊。

4日は大河ドラマ『麒麟がくる』に主演している長谷川博己さんが登場。長谷川さんというと、文学座出身、遅咲きブレイク、父親は大学教授、雑誌社のバイトでリリー・フランキーさんのオフィスに出入りしていた、ぐらいの知識でしたが、あっと驚くストーリーがまっていました。

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詳細は再放送&NHKプラスがあるので、そちらで見ていただくとして、まずは父方は地方の名家で、先祖は1300年前まで辿れました。島根・玉造温泉で老舗旅館を経営、昭和天皇もご宿泊になったとか。

母方のルーツパートでまず驚いたのは、若い頃のお母さんが超美人。中途半端な容姿の女優ではなく、鈴木京香さんを選んだのはわかる気がしました(笑)。祖父も二枚目で、俳優を志し、丹波哲郎さんと同じ劇団にいたとか。大学講師(父)と生徒(母)のロマンスもいい。

俳優としてなかなか目が出なかった息子を心配していた父は、近年の活躍ぶりを喜んでいたものの、数年前にガンで死去。『麒麟がくる』を見ることはなかったという最後のエピソードに、長谷川さんも涙。柳葉敏郎さんの回など、稀にある「神回」でした。お時間のある方は是非。

家系について調べることは差別につながるという批判もあるでしょうし、家族をネガティブにしかとらえられない事情の人もいるでしょう。ルーツからつながる自分という存在を、「奇跡」と考えるのか、「業」と捉えるのか。そんなこともちょっと考えました。


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