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ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(第32話)

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)に学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第32話「災いの種」。

源頼家(金子大地さん)が危篤と知り、考えをめぐらせる後鳥羽上皇(尾上松也さん)。そのころ鎌倉では、政子(小池栄子さん)のもとに義時、泰時(坂口健太郎さん)らが集まり、新たな体制について話し合っていた。そんな中、一人で思いにふける比奈(堀田真由さん)。

いつも以上に内容の濃かった今回。危篤から奇跡的に回復した頼家。比企一族が北条の手で滅亡したことを知り激怒。和田義盛(横田栄司さん)と仁田忠常(高岸宏行さん)に北条追討を命じるも、和田は北条方に通報。仁田は思い悩んで自害。いいキャラだったんですけどね。

比企の血をひく比奈は、義時に自ら離縁を申し出るシーンは、切ないものの美しいラブシーンでした。また、実は生きていた一幡を殺すことに躊躇った善児(梶原善さん)の中にあった人間味(あるいは老い)も切ない。

出家して修善寺に送られることになった頼家ですが、最後まで抵抗。「父上、これでよいのですか。本当にこれで…」の慟哭シーンが圧巻。

新約聖書におけるキリストの言葉「我が神、我が神、どうして私をお見捨てになったのですか」を重ねたのかな。しかし、その先にはもっと地獄が待っているわけですが…ふぐり。

最後は、殺されたはずの比企尼(草笛光子さん)が、頼家の子・善哉の前に現れ「北条を許してはなりませぬぞ」と呪いの言葉。


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