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ドラマ日記『拾われた男』(第9話)

俳優になりたいという夢だけあった男・松戸諭(仲野太賀さん)が、人に“拾われる”力を手に俳優道を駆け上がり、かつて“捨てた”兄・武志(草彅剛さん)を救いにアメリカに飛ぶヒューマン・コメディ『拾われた男』の第9話。

父・平造(風間杜夫さん)と酒を酌み交わし、諭は初めて兄・武志が父と喧嘩して渡米したことや、祖母の晴子(末成映薫さん)に打ち明けていた気持ちを知る。両親の思いを背負って、今度こそ兄を連れ帰るべく渡米する諭。

子供時代。テレビから流れてきた漫才が、ゲイ(当時ならオカマ「これ」)を笑いにしていて、父親の言う「普通」に納得できない武志(子役:柊木陽太さん)は「ダッサイなあ」と家出。

家出先は祖母・晴子宅で、武志は改めて「普通」について尋ねると、晴子は人間(男女)には様々な関係があること、世界には未知のものが無数あり、それを喜ぶものと拒否する者がいること、生きやすい場所で生きやすい場所で生きたらいい、と名言。これが、武志のアメリカ行きにつながったのでしょう。武志ゲイ説もあるようですが、自由人と解釈しておきましょう。

武志の代役で一芝居打った諭。領事館の竹村(黒田大輔さん)の活躍により、武志のパスポートが発行され、医療費一千万円もチャラに!。黒田さんと本作の原作者・松尾諭さんは映画『シン・ゴジラ』つながり。

その『シン・ゴジラ』にも出演していた柄本明さんが、平造と遭遇するシーンもいいシーン。つかこうへいさんの舞台『蒲田行進曲』に関わった、柄本・風間・そして草彅剛さんと。

余談:昨夜の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の政子の演説&泰時の檄が最高でした。今期は朝ドラ&大河に加え、『エルピス』『拾われた男』『silent』とほぼ毎日楽しみなドラマがあって、幸せでした。

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