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朝ドラ『虎に翼』ノート

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朝ドラ『虎に翼』及び出演者についての日記をまとめました。
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記事一覧

寅子が「酒好き」キャラな理由…『虎に翼』(番外編)

朝ドラ『虎に翼』の主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)は、「五黄の寅年」生まれという設定なので、1914年(大正3年)に誕生。1932年(昭和7年)に明律大学女子法科に入学し、1935年(昭和10年)には本科へと進みました。この時点で二十歳は超えていたわけです。 本科進学のお祝いで、ビールを美味しそうに飲んでいた寅子。しかも手酌。このシーンについて、堀井憲一郎さんは『昭和10年女子は本当に「ビールを飲んでいた」のか…朝ドラ『虎に翼』の根幹につながる「違和感」』という記事を書いて

絶望の淵からの逆転無罪…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第5週「朝雨は女の腕まくり?」。 「朝雨は女の腕まくり」とは「朝の雨はすぐに晴れるものだから、女の腕まくりと同様に少しもこわくない」の意味(コトバンクから引用)。 穂高教授(小林薫さん)が、寅子の父・直言(岡部たかしさん)の弁護を引き受けてくれた月曜日。久しぶりに

ドラマ日記『光る君へ』(第16話)&『アンチヒーロー』(第2話)

平安時代、京に生まれたまひろ→紫式部(吉高由里子さん)。数歳年上の藤原道長(柄本佑さん)とは、少女の頃に知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれ。別の男性と結婚するも死別。娘を育てながら、「源氏物語」を書き始める大河ドラマ『光る君へ』の第16話「華の影」。 都でも疫病がまん延。心配する一条天皇(塩野瑛久さん)をよそに、気にもとめない道隆(井浦新さん)。ある日、まひろに父母を探すたね(竹澤咲子さん)が助けを求める。 一条天皇と親密さを増す中関白家ですが、伊周(三浦翔平さん)は

天国から地獄~恋愛フラグからの父逮捕…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第4週「屈み女に反り男?」。 「屈み女に反り男」とは「女は少しうつむき加減にしている姿が良く、男は少し胸を張った反り加減の姿が良いということ」の意味(ことわざ辞典から引用)。 寅子たちが明律大学法学部に進学した月曜日。どんな試練が待ち受けているかと思いきや、バンカ

やっぱり多め…春ドラマの「掛け持ち」俳優

かつては同じクールの連ドラには「掛け持ち」しないことが暗黙のルールだったようですが、近年はドラマ枠が増えたこともあり、「掛け持ち」俳優・女優も増えました。同クールだと、違うキャラで混乱するという意見もありますが、例えば前クールの本郷奏多さん。 『消せない「私」-復讐の連鎖-』と『アイのない恋人たち』でメインキャストだったほか、大河ドラマ『光る君へ』にも同じタイミングで出演。『アイのない』の童貞役と『光る君へ』の好色な花山天皇の演じ分けが見事で、「掛け持ち」俳優にはそうした楽

「怒り」と「弱音」…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第3週「女は三界に家なし?」。 「女は三界に家なし」とは「女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子供に従うものだから、広い世界のどこにも身を落ち着ける場所がない」の意味(「コトバンク」から引用)。 寅子が2年生となり(1933年)、「明律大学女子部」

地獄の道を行く「同志」たち…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第2週「女三人寄ればかしましい?」。 寅子が明律大学女子部法科に入学した月曜日。先輩の久保田聡子(小林涼子さん)や中山千春(安藤輪子さん)、同期の華族令嬢・桜川涼子(桜井ユキさん)に既婚者の大庭梅子(平岩紙さん)、留学生の崔香淑(ハ・ヨンスさん)らと出会います。

お見合い途中下車→「地獄への切符」入手…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第1週「女賢しくて牛売り損なう?」。 女学校卒業間近の寅子が、母・はる(石田ゆり子さん)から見合いプレッシャーを受け続けていた月曜日。現代的な価値観を持った女性を演じることが多い石田さんが、良妻賢母的なキャラなのが珍しい。 やる気0のお見合い時の何とも言えない表情

ドラマ日記『虎に翼』& 『VRおじさんの初恋』(初回)

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の初回。 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子は父・直言(岡部たかしさん)、母・はる(石田ゆり子さん)から次々とお見合いを勧められる。女学校を出たら結婚し、子供を産み、家庭を守るのが当然とされていたからだ。だが、納得できない寅子。 前作『ブギウギ』の主人公のモデルだ

女優ノート『桜井ユキさん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『イチケイのカラス』に出演、また『リコカツ』のスピンオフドラマ『リコハイ!!』に主演する桜井ユキさん。 女優デビューが24歳ということで、“遅咲き女優”と評されることも多い桜井さん。一躍注目されたのは、初主演した『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』(2017年)で高橋一生さんと、『娼年』(2018年)で松坂桃李さんと大胆なラブシーンを演じた辺りからでした。 その延長

俳優ノート『仲野太賀さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『コントが始まる』に出演する仲野太賀さん。 かつては二世俳優というと、親の七光り的な揶揄が含まれていましたが、最近はそんなことを感じさせない実力派が目立ちます。柄本佑・松田龍平・石橋静河・趣里・新田真剣佑など(敬称略)。『愛という名のもとに』(1992年)のチョロ役で知られる中野英雄さんの息子・仲野太賀さんもその一人。 2007年、13歳で俳優デビューした仲野さん。『那須少年記』(2008

女優ノート『石田ゆり子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!』に出演する石田ゆり子さん。 芸能界の美人姉妹といえば、広瀬アリス・すず、上白石萌音・萌歌、土屋太鳳・炎伽など(敬称略)色々おられますが、石田ゆり子さんと石田ひかりさんもその一組。 かつては、朝ドラ主演や『紅白』司会も務めた、妹のひかりさんの方が圧倒的に有名でしたが、結婚・出産で仕事をセーブしてきた妹を、『逃げ恥』再ブレイクの姉・ゆり子さんが逆転。女

女優ノート『伊藤沙莉さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『いいね! 光源氏くん し〜ずん2』に出演する伊藤沙莉(さいり)さん。 2003年、ドラマ『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』でデビュー、天才子役といわれた伊藤さんでしたが、その後『女王の教室』(2005年)から『GTO』(2014年)、『怪盗 山猫』(2016年)あたりまで、いじめっ子キャラのイメージが強く。 同性愛を描いた『トランジットガールズ』(2015年)での連ドラ初主演を経て、朝ド

伊藤沙莉さんが主演!2024年前期朝ドラは『虎に翼』に決定

現在放送中の朝ドラは、福原遥さん主演の『舞いあがれ!』。その次が神木隆之介さん主演の『らんまん』、さらにその次が趣里さん主演の『ブギウギ』。そして、またその先の2024年前期朝ドラが『虎に翼』に決定。 実在の人物である三淵嘉子さんをモデルとしたフィクションで、原作はなし。脚本を担当するのは、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)』が大反響を呼び、NHKドラマ『恋せぬふたり』で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香さん。 主演は『女王の教室』などで子役時代から活躍