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赤の他人から「日本から出ていけ」と言われた日

まさかこんな日が来ると思わなかった。
今日、人生で初めて、赤の他人に「邪魔なんだよ、日本から出ていけ」と言われた。
都内某遊園地でマスク着用不可申請済用紙を見せたにも関わらず出入口前スタッフに「マスクの着用をお願いします」と言われ、再度用紙を見せて説明し、入場。親子で乗り物に座った後「マスクは〜」と聞かれ、挙げ句の果てに「(私たちだけの)貸し切りにするから降りて欲しい」とのこと。降りて入口での待機時間にスタッフに「マスクできないと申請して見せているのに何度もマスクのこと聞かないで欲しい。政府も屋外はマスク着用しなくてもいいと言っている。海外ではマスク終わってますよ」と言ったところ、後ろに並んでいた部外者の客が冒頭の発言。

「海外ではマスク終わってるかもだけど、日本ではマスクはマナーなんだよ。邪魔なんだよ。嫌なら日本から出ていけよ」とのこと。保育園児の娘が泣いていた。
恐怖の気持ち、言い返したい気持ちを飲み込み、客には「私はあなたと話していません」と宣言。
身の危険を感じたので、スタッフに「誰か担当の方を連れてきてください」と伝えるも、スタッフはオロオロ。結局支援を呼ぶことはなかった。警察を呼ぼうかと思うくらい、私にとって恐怖の時間だった。

結局、子どもと2人貸切で乗り、泣き顔だった娘もニコニコになったのが唯一の救い。
乗車後、インフォメーションセンターと本社へ連絡。

本社の方がすぐに来てくれ、全てのアトラクションにトランシーバーでマスク着用不可について連絡をしてくれたことにより、以降は基本快適に過ごせた。

問題点は2つ。
①マスク着用不可申請についてスタッフへの周知徹底がされていない
マスクはお願いであり、強制ではない。ましてや義務ではない。
私は自分で調べてマスクが健康に良くないと判断した。なので、マスクのお願いに対して「着用不可申請」をして承認されている。用紙を見せているのにマスク着用を100%呼びかけられるのは不快だし、申請の意味がない。
スタッフも思考停止して、私が本部の支援を頼んでも動かなかったのも危険だと思った。

②「マスクはマナー」「日本から出ていけ」「邪魔だ」発言から見る日本人の排他的思考
私はこれが一番怖かった。
私に暴言を吐いてきた男性は未就学児の子にもマスク着用させていた。
一番酸素を必要とする子どもにマスク着用させてまでして遊園地に来る、その感覚は何なのか。
世にも恐ろしいウィルスが流行っているのであれば家から出なければよいのではないか。
家で一番大切な人に素顔で接し、一歩家を出るとマスクマスクマスク。ダブルスタンダードも甚だしい。今日出会ったような人は24時間体制でマスク着用しているのだろうか。
また自分の心配を解消するために人にマスクを強要する、従わない人を排除する発言を平気でできてしまうその思考に、絶望した。これが世の中の一般的な考え方なのだろう。

そもそも①で遊園地側がスタッフ教育を徹底していたら②は起きていなかったので、完全に遊園地の教育不徹底から起きた事象ではある。
こういう本部が言い訳としてあげる「ガイドラインで決まっているので〜」、責任転嫁も気になる。感染対策も人のせいか。

今の私は遊園地が恐怖である。
今日は娘の誕生日であった。たっての希望で行ったのに恐怖を感じさせてしまったことへの罪悪感、私自身もう少し冷静に話せなかったかと反省したり、でも何十回もマスク着用を求められて、堪忍袋の緒が切れた感もある。

早くこの狂った世界を終わらせないと、さらなる恐ろしい世界になってしまうことを感じた一日であった。

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