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WEリーグが始まる

本日2021年9月12日(日)、日本初の女子プロサッカーリーグ「yogibo WEリーグ」が開幕。昨年6月の発表から、僕はずっと、楽しみにしてきました。

WEリーグとは

「WE」とは「WOMEN ENPOWERMENT」と「WE(わたしたち)」を意味し、12日の開幕戦の神戸-大宮に登場したWEリーグ初代チェアの岡島喜久子さんは「日本のジェンダー平等を前に進める覚悟のリーグ。世界一の女子サッカーと、世界一の女性コミュニティの実現に向けて、そして多様な生き方と夢が生まれる社会を目指して、皆が主人公になるためのステージとなる」と力強く宣言しました。

「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」ことを理念としており、この名称にはWEリーグの誕生によってこれまでなかった“女子プロサッカー選手”という職業が確立され、リーグを核に関わるわたしたちみんな(WE)が主人公として活躍する社会を目指す、という思いが込められています。(WEリーグ公式より抜粋・引用)

WEリーグ開催概要、ルールは

大会方式は、11チームによるホーム&アウェイの2回戦総当たりのリーグ戦(全22節・110試合)また、Jリーグとは違い、主な欧州リーグと同じ秋春制を採用、これは国内プロスポーツリーグとしては斬新かもしれません。

試合方式は一般的なものと同じ、前後半45分ずつの90分で、勝敗が決しない場合は引き分け。また勝ち点は勝利3、引き分け1、敗戦0となり、リーグ戦が終了した時点で勝ち点が多いチームが上位となります。

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WEリーグ開幕記者会見(YouTube)より抜粋・引用

参戦する11のクラブと、開幕戦のカードは

WEリーグの開幕初年度に参戦するのは以下の11チーム。個人的な注目は、日本代表不動の左SB清水梨紗選手率いる日テレ・東京ヴェルディベレーザと、どこよりも楽しそうにプレーする雰囲気が印象的なAC長野パルセイロレディース。その2チームは、さっそく第二節で戦うようです。

WEリーグ理念実現のためのWE ACTION

WEリーグのすごいなと思ったことの一つが、理念実現のための「WE ACTION」でした。WEリーグを通して、社会を変革しようという強い意志が随所に現れており、とても応援したくなります。

クラブの「WE ACTION」① 女性登用の見える化

女性登用を義務付けた日本初のスポーツ組織として組織の多様性を見える化し、WEリーグそして、スポーツ組織の今後に活かすというもの。(以下WEリーグ公式より抜粋・引用)

<WE リーグ参入基準(抜粋)>
1. クラブの運営にあたる法人を構成する役職員の50%以上を女性とする(入会から3年以内に達成すること)
2. クラブの意思決定に関わる者のうち、少なくとも1人は女性とすること。(取締役以上が望ましい)
3. コーチングスタッフ(監督またはコーチ)の中に女性指導者 1 名以上を含むこと。

<WE リーグ参入基準(抜粋)>
1. 全体の平均は 35.6%。WEリーグの発足により、昨年よりも女性スタッフがクラブで増加。
2. 11クラブ中、女性取締役がいるクラブは、6クラブ。
3. 女性監督は1名だが、女性コーチは全クラブで活動。トップチームにいなかったり、アカデミーの監督と兼任というクラブもあり。

クラブの「WE ACTION」② WE STATEMENT

各クラブが理念推進に向けての取り組みを示す「WEステートメント」を策定し、それに沿ってアクションしていくというもの。

クラブの「WE ACTION」③ WE ACTION DAY

11クラブが参戦するWEリーグでは(いずれか1チームが試合がない日となるため)試合がない日を理念推進日として「WE ACTION DAY」という名づけ、各クラブで理念推進活動を行う。

開幕節での対象クラブはジェフユナイテッド市原・千葉レディース。サッカー元日本代表選手の巻誠一郎さんと共に、クラブの選手がパネルディスカッション「WE ACTION フォーラム~一人ひとりが輝く社会とは~」に参加するよう。

#これは新しい日本のキックオフだ

この力強いステートメントの通り、WEリーグの開幕は大きな功績でありつつも、キックオフにすぎないのだなと思いました。だからこそ、WEリーグを通して、理念を体現し実現していくためには、サッカーファンだけでなく、触れるすべての人の理解と共感が必要であり、まずは認知拡大と行動喚起に向けて僕もできることを少しずつでもやっていき、応援したいと思います。

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