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声にならない声

ロングショートに移った父が、環境の変化のため落ち着かないようです。
ソワソワと落ち着かなかったり、他の利用者さんの言葉に苛立った様子であったり、夜もあまり休めていないようです。
加えて歯の調子も悪いらしく面会に行っても眉間にシワを寄せたまま。
かかりつけの先生は予約が取れず、急遽初診で別の病院に診てもらいました。

ねこも季節の変わり目のせいか体調が悪く、ちゅーるだけは食べるもののその他は寝てばかり。
こちらもネブライザーと注射をしてもらい、ようやく落ち着いたところ。

最近は人間と動物の病院に通い詰め状態です。


普段自分の体であれば痛みや不快感で不調を認識し、市販薬で対処したり、病院で診てもらったりと程度で判断できるでしょう。
でも、父のような高齢者や赤ちゃんなど自分でうまく症状を伝えられなかったり、猫のようにそもそも伝えるすべがなかったりすると、今どこが痛いとか具合が悪いとかを把握するのは中々難しい事もあります。
自分ではない誰かのお世話をするのがとても大変で疲労するのは、五感を研ぎ澄ましこの声にならない声を拾っているからだと思います。

普段家族の育児や介護をされている方、それらをお仕事としている保育士、医療職やケアワーカーの方々は、疲労を抱えていながらもやるべきタスクに追われている日々を過ごされている事でしょう。
ただ、こういった奉仕の役回りをしている方は、自分よりも相手を優先してしまい、自分の体調や頑張りを労ることを疎かにしてしまいがちになります。

あなたが倒れたら、今お世話をしている方も立ち行かなくなってしまいます。
毎日誰かのお世話を頑張っている方ほど、自分を労る時間を作り

「ジブン、今日もよくやった!」

とヨシヨシしてあげてください。

いつも、誰かのお世話をしてくれてありがとう。

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