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ワークとライフを分断しない働き方

会社員を辞めてフリーランスとして働き始めたとき、最初に慣れる必要があったのは、生活の時間の中に仕事が入り込んでくるということでした。

むしろそれを希望して、フリーランスになったのだけど、実際やってみると、「今は仕事、いまはプライベート」と分けようとする癖がついているので、それを一日に何度も何度もスイッチングするのは、とても疲れました。

その疲れを感じた時の対処として、フリーランスであっても仕事場をしっかり用意し、会社員時代のように時間を決めて稼働する、という方法もあったと思います。
が、直感的に、私はそれはしたくなかった。言葉にするならば、それでは自分というリソースを効率的に使い切れないというかんじ。

ライフにもワークにも、ちょうどいい実施タイミングというのがあって、それらはお互いの都合は関係なく存在するので、両方をちょうどよくやろうと思ったら、平日の9時ー17時まではワークの方の時間です、土日はライフの時間です、と言ってたら、いいタイミングを逃しちゃいますよね。
例えば、洗濯物は朝干したいし、布団を干したいこともある。お日様は、土日にあわせて出てくれるわけじゃないし。
逆に、私が子どもの授業参観に行くからって、その日お休みをしてお客様からの連絡を全く取れなかったら、たまたまお相手がその日の午後から休暇や出張だったら、業務がすごく遅れてしまう。
だったら、布団干してる間に仕事して、合間に歩いて授業参観に行って、すぐ戻ってまた仕事して布団取り込んだらいい。

ワークもライフも、細かいピースにして、自分の24時間に詰め込んだ方が、大きなブロックにしておくよりたくさん入る、そんなイメージです。

で、どうやってそういう生活に慣れていったのかというと、
ワークとライフを切り分けて考えて、その都度頭をスイッチするのを、やめたのです。
お金をもらう仕事も、家事育児も、全て、ワークであり、ライフであると言う感覚。
映画を見に行くとか遊園地に行くとか、お友達と飲み会とか、そこまでいったら、完全にプライベートってかんじかな。そのときは頭が切り替わっているかも。でも日常生活の中では、意識しません。

今、多くの会社員の方が突然リモートワークになって、「今は仕事、いまはプライベート」と分けようとすることにお疲れなんじゃないでしょうか。
そしてそれは、会社員である以上、就業時間という縛りがあるので、現状では当然のこととして、やむを得ないのかもしれません。
だけど、子どもが起きてるから会議ができない、とか言ってたら本当に業務が滞るわけだから、「就業時間内は家族と話さない、話すなら休憩時間としてカウント」「仕事場所はきっちり分けて確保して」…といった「就業時間内の生産性を確保しようとする厳密なルール」が、就業できる時間を狭めることになりますね。
withコロナ時代の働き方としては、変わっていった方がいいような気がしています。

ワークとライフは、融合させた方が総合的には生産性が高い。
この働き方が、雇用形態にかかわらず、取り入れられるようになるといいなと思っています。

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