『いつもひとのことばかり考えて凹んでしまうあなたが「ま、いっか」と思える本(大嶋信頼著)』を読んで
この本は知人のお勧めで読みました。著書は心理カウンセラーで多くの本を出していらっしゃる大嶋信頼さんですが、初めて読みました。読んでみて、大嶋さんも人のことばかり考えて凹んでいたことがあるとのことで、親近感がわくような、自分も人のことを気にしすぎることがあるので、「ま、いっか」と思えるようになるのではないか、と期待出来ました。
全編を通して思ったのが「適切な距離感を取る」ということのような気がしました。大嶋さんも書いていましたが、同じ電車に乗っているだけの知らない人の気持ちも気にしてしまうということは必要がないことなんだと感じました。きっと私だけではないと思いたいですが、「人の気持ちを大事にしなさい」と幼少のころ言われて育てられたのではと思います。その裏にあるのは「自分の気持ちは犠牲にして」と無意識に聞いていた気がします。でも違って、自分の気持ちを大事にすることは大切なことなんだな、とこの本を読んで再確認しました。だからこそ距離感が大事で、自分を大切にした上で人の気持ちに土足で踏み入れることなく、そして踏み入られることなく適切な距離を取り、自分を大切にすることが必要なんだなと感じました。
また、この本を読んで、私は人との間に境界線を引くことが決して得意ではないように感じました。大嶋さんも書いていましたが、幼少期が影響しているようにも感じます。でも、今後は適切に境界線を引くことを意識したいと思いました。中心を意識すると他人に振り回されなくなるということも意識したいと思います。自分の本当の気持ちも自分で理解できているのか自信がないので、いっぱい自分と対話をして「自分ってこんな人間!」っていうことが今までよりも感じられれば他人の目や気持ち、意見も気にならなくなるのではと感じました。
そして、自分が人生の主役だと自覚すると楽しくなる、という言葉を信じて、傷つきや上手くいかなかったと感じる出来事も人生を豊かにさせるトピックスと思えるようになって、色々なことがありながらも幸せな気持ちでいられるように生きていきたいと思います。
多くの著書を出しておられるので、また他の本を読んで人生の参考にさせて頂きたいと思いました。