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精神科医が教える幸せの授業(樺沢紫苑著)を読んで

 樺沢先生の新作になる本ですが、今回も学びの多い本で、読んで良かったと思いました。平易に書いてあると思うので読みやすく、引き付けられるような内容だったのであっという間に読んでしまいました。
 読んでいて思ったことは、私は現在もこれからもドーパミン的幸福を求める傾向が強いように感じました。次にセロトニン的幸福もまあまああり、オキシトシン的幸福が低いので三角形のバランスは決して良くない状態でした。これを意識して、きれいな三角形を目指すことで自ずと幸せでいられれば良いなと感じました。
 私の弱いオキシトシン的幸福は相手ありきなことも多ですが、ちょうどやり始めた花を育てることや、ボランティア等他者貢献も当てはまるということで、まず身近な繋がりや、近くの人と良好な関係を持つことが大事だと思いました。また、もっと「ありがとう」という機会を見つけたいと思いました。あとは、自分は有形無形の多くのものを貰っていることに気づく気持ちを持てば、自信を持って「オキシトシン的幸福を持っている!」と言えるのではないか、と感じました。
 次に、セロトニン的幸福ですが、昔は睡眠を犠牲にして勉強など何かをしている自分はカッコいいように思っていましたが、年齢と共に睡眠は大事だと思う気持ちが芽生えて寝る時間は確保しようと思っています。まだ短い方かもしれないので、もう少し寝る時間を長く持つよう意識したいと思いました。また、「睡眠、運動、朝散歩」という言葉は先生の様々な著書を読んで以前から知っていましたが、「咀嚼」も大事なことと書いてあり、最近食べ過ぎないようにガムを噛むようにしていたところでしたので、セロトニン分泌のためにちょうど良いのかもしれない、と思いました。これでセロトニン的幸福の大きな土台を作りたいと思います。
 あとはドーパミン的幸福ですが、これは私としては自ずと持っているので、持つように気を付けるよりは、もっともっと、とならないようにブレーキをかけることに意識しないといけないなと感じました。色々とほどほどにするように、暴走しないように気を付けて、セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福の大切さを意識して過ごさないと大きく建てたドーパミン的幸福の高層ビルで土台を潰してしまうことにならないようにしたいと思います。
 最後に、私が今年から趣味にし始めた登山は、運動(セロトニン的幸福)、励ましてくれる登山仲間(オキシトシン的幸福)、頂上に着いて、無事に下山する達成感(ドーパミン的幸福)と三拍子揃った幸せを作るもののように感じました。無我夢中で登る時はフロー状態になっているのではないかと思うので、これを趣味にしたのは正解だと思い、今後も大事にしたいと思いました。あとは、普段も何気ない一日の中にたくさんの幸せを見つけて、毎日が幸せで、10年後にずっと幸せと思えるように過ごしたいと思いました。この本を読んで、幸せになる、と言うより、幸せでいる自分を見つけられ、今後幸せであるようにするにはどうすれば良いか、を考える機会を持てました。

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