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トルコ旅28<遺跡を抜けて海へ>

オリンポス(Olympos)の遺跡の入場ゲートをくぐると、そこはもう遺跡群の中。ちらほらと昔の居住跡のようなものが現れる。オリンポスの歴史はかなり古いようで始まりはヘレニズム時代くらいらしい。ヘレニズム時代っていつだっけ?と思い調べてみたら、紀元前323年 – 紀元前33年とのこと。

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ただ、これらの遺跡はもっとその後のローマ帝国時代とビザンティン帝国時代のものが多いらしい。保存状態は決してよいとは言えないので、触ったら崩れてしまいそうなところもちらほら。

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下の写真は「ユーデモス大尉(Eudemos)の石棺」 という石棺。これは紀元前4世紀の終わりくらいのものらしい。刻まれているのはメデューサ・・・?

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後から知ったが、ここにギリシア語で書かれている碑文は英語にするとこんな訳らしい。

The ship sailed into the last harbour and anchored to leave no more, / As there was no longer any hope from the wind or daylight, / After the light carried by the dawn had left Captain Eudemos, / There buried the ship with a life as short as a day, like a broken wave.

遺跡は海に行く道の両側にある。奥まったところにもあったりするので遺跡は後でゆっくり見るとして、海を見たい私たちは遺跡を横目に海に向かう。少し歩くと念願の海が目の前に現れた。

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海!ここは地中海。初めて地中海で泳ぐ私は興奮しているが、ホンザも興奮している。綺麗な海だ。最後に海で泳いだのはいつだ?と思い返してみたら2019年にドイツで泳いだ以来だ。

ホンザは海を見たら泳ぎたくなってしまった様で、パンツ一丁で泳ぎ始めた。

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ホンザを見ていたら私も泳ぎたくなった。この時間のオリンポスはとても暑かった。10月中旬を過ぎているにも関わらず海で普通に泳げる気温だ。昨日までいたカッパドキアと同じトルコなのにここまで気温が違うとは。トルコの広さを思い知った瞬間でもある。

最初水着を持参していなかったので一旦宿に戻り、再び海に行き私も泳いだ。ただ、ボーっと海を眺めたり暑くなったら泳いだり、とにかく何もしない自由をかみしめていた。最高そのもの。

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オリンポスビーチは自然に囲まれていて巨大な岩も多い。私たちが泳いでいたすぐ近くにも大きな岩があり、見上げると城塞らしきものがあった。

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結局、その城塞まで登ってみた。登ってみたと簡単に言っているけど、道のりはかなり険しくて日頃から崖とか登ったりしない人は結構危険かもしれない。石が崩れるし、私自身は「よく登ったな」と我ながら思っている。ホンザはラクラク登っていたけど。ただ、上から見渡せる海はいい。当時の人もここから海を見ていたのだろうか。

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そんなことを考えていたが、もう日が暮れそうだ。明るいうちに下に降りて宿に帰ろう。


私とホンザは日本語、チェコ語、英語の3言語でウェブなどをチェックし最新情報や必要な情報を調べながら旅をしています。
オリンポスの日本語の情報はかなり少ないのですが、現在も世界のどこかを旅している「のぶよさん」がオリンポスの遺跡について詳しく書いています。今回この村にやってくる時のバスなどは彼のサイトの「Ça voir! さぼわーる」の情報を参考にさせてもらいました。オリンポス以外にも多くの町、国の情報が詳しく載っているので、旅を予定している方はチェックしてみるの、おすすめです。




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