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コトル湾沿いの石造りの家や海が見える風景 4

朝、目が覚めた。
随分とぐっすり眠ったものだ。私もホンザも夜中に一度も起きることがなかった。よほど疲れていたのだと思う。

コーヒーを淹れ、朝食を作る。
コーヒーとコーヒーの直火式のエスプレッソメーカーはチェコから持参している。食材もいくらかは持参していて、持参したサラダ菜とあるもので適当に朝食。チェコで育てているサラダ菜が今回の旅行で留守の間に水やりができず干からびて全滅するだろうと思っていたので、サラダ菜たちを引っこ抜いて新聞紙に包んで持ってきていたのだ。ちなみに結構な量だったので旅行中は毎日食べれるくらいにはあったのでとても重宝した。

朝食を終え、支度をしコトルの町に行ってみることにした。巡回しているバスもあるとのことだったけど、コトル湾沿いに片道3km程なので歩いていく。

コトル湾沿いにはシーズン中は貸アパートがたくさんある。私たちが宿(アパート)に着いた時に「ドイツ?オランダ?」と聞かれた。というのも同じ日にオランダとドイツからの客もやってくるということだった。ヨーロッパの人は陸続きなだけに車で旅行する人も多く、アパートに滞在する人が多い。キッチン付きだったり洗濯機がついているところもあるので、車で数人いるならアパート借りるのもアリだと思う。(ちなみに私はBooking.comで予約)でもバスなどで移動している旅行者で1泊などの場合はやはりコトルの旧市街近くに宿泊するのがいいかとは思う。

昨日、車で通った道を歩いていく。メインの道は海に沿って一本しかないので迷うことはない。海を見ながら歩く。大型客船が遠くに見える。昨日見た船とは違った船も見かけた。そんなにいくつもの大型客船が出入りするのもすごいなと感じた。

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ただ、ここは海と言っても「湾」なので水平線が見えるわけでもなく、対岸にある町や山が見えるので、正直なところ「海に来た!」という興奮度としては少し低めだ。ここコトル湾の地形からヨーロッパ最南部のフィヨルドと呼ばれることもある模様。透き通った水を覗くと魚が泳いでいるのもよく見える。しかも結構綺麗な色をした魚が見えるのだ。

歩いていると洗濯物を干している風景をよく見かけた。こういった素朴なありのままの風景がたまらなくいい。

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そして何よりも私が気に入ったのは湾の周りに佇む石造りの家々。海と石造りの家々の素朴でのどかな光景がなんとも言えず穏やかな気持ちにさせてくれる。

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そして釣りをする人や犬にも遭遇。

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途中で多肉植物屋???と思うくらい多肉がたくさん並ぶ家もあった。

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何を隠そう、私は多肉好き。チェコの家でまあまあな数の多肉を育てている。モンテネグロは冬も比較的温暖なのか野良のサボテンや巨大なアガベ、そしてこのコトル湾周辺の家々では多肉植物を道路沿いに並べてる家が多かった。これだけでテンションが上がる。

そして道中に小さな教会があったのだけど(下の写真の階段の上の建物)その下に停まっているトラックの色も形もかわいくて、これまた立ち止まってしまう。このトラック、モンテネグロで水色も見かけたんだけどホンザも私もすっかり気に入っていた。ホンザが車種みたいなのを知っていて何度も教えてくれたけど、何回聞いても覚えられない私である。

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そして石造りのかわいい家がたくさんあるので、いちいち立ち止まってしまう。空の青と石の家と窓の扉の緑がイイ。小さなバルコニーもかわいい。

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まあ、こんな寄り道ばかりしているから、なかなか目的地のコトルに辿り着かないわけですよね。でも、ようやくコトルの旧市街が対岸に見えてきた。

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つづく

次回はやっとのコトルです。







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