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「春(いつか来る春の歌)」(歌詩)

柔らかな風に身を預けて
戸惑う青春の影絵
踏みだすのは怖いけど
この場所にはいられない
きみの横顔を見ていると泣ける

思い出はきょうも優しすぎて
大人になりきれない春
好きだとも言いだせずに
芽吹きはじめた草木
中途半端な旅立ちの言葉

生まれた町に冬の嵐
俯く君の手を取って
涙するボクは意気地なし
この町を飛び出してゆけたなら……
背中を向けて
夢追うきみに
無邪気な応援歌(エール)

また春を越えて
君は綺麗になって
またしても此処じゃない何処かへ
黒髪に薄化粧
きみには似合うでしょう
陽気な日差しのように

ただ切なくなって
でも会えなくなって
見上げた羊雲、あかね
桜の道を辿り
出会った日へお帰り
Oh,yeah. また来年、この場所で

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