「夏盛りのバラッド」(歌詩)
きみといた夏の日は
なにもかも眩しくて
波音さえ恋するような
華やかなあの季節
夢でも会えるのなら
美しい砂のように
指先から零れ落ちる
愛を知った奇跡よ
あの夏盛りに駈ける自転車
見下ろした生まれた町
夢のように変わる何もかもが
素晴らしいこの時代(とき)を
抱きしめて……
きみが去った部屋には
愛の抜け殻がいる
忘れないで 離さないで
胸に宿る希望を
あの夏より早いスピードで
追いかけた夢まぼろし
嘘みたいに儚い日常を
それでも抱きしめたい
あの夏盛りに駈ける自転車
見下ろした生まれた町
線香花火が消えるまえに
きみを胸に焼きつけ
サヨナラを
あの人に
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