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命……あの乳白色の海にただよう 美しい詩のすべてを読みおえて 悲しみを学びに生まれてくる …
まことの歌をだきしめて 生まれてきたはずのぼくたちが まことの歌を歌えなくなるのは 時間が…
こんなにも 小さい風を ポケットに いれて わたしは 旅にでる 昨日までのわたしを 脱ぎ捨てて…
かるま って何ですか カレーにのせたらおいしいですか 甘いですか 辛いですか 辛いものなら苦…
ひとりひとりが話をやめて 寝息をたてはじめるころ 僕は一人 家をとびだして 空いっぱいにざ…
じっくりと見つめるだけで 吸い込まれそうな この空に かもめが夏を探している 海の家のおや…
祈ることが危機の時代に 空に伸ばした子供たちの手をだれが取る 宇宙でもっとも美しい光の粒子の その破片が竜ヶ森湖に 落ちてきた日の放送は まだ戦争の記憶の残る大人たちが 子供たちにたくした希望 それは正義という概念が生まれる はるか昔からこの星を 見守ってきたといわれる男の レッドラインの鮮やかな光 レンタルビデオではじめたみた 見たこともない造形美の怪獣たちに 自分だけの名をつけた日から ぼくは将来、ミュージシャンでも、小説家でもなく 光の巨人になりたいと言った 祈
まるで静かな森のような夜を 胸いっぱいに吸いこんで 空高く膨らんだ風船のような空想が 幼い…
野から幻は消え去って 月が出るにはまだ間がある 川の流れに耳をすませば 湯浴みの人の気配す…
たとえば 翼を失くした憐れな鳥よ 空へと羽ばたく姿を われに見せたまへ 血しぶき鮮やかに わ…
遠い国で戦争がはじまった わたしの友人たちはだれも死なない 地球の一部がいままさに壊れて…
給料日の夜に 駅前の花屋で花を買った。 眠りから覚めるようすもないホームレスと 背中をまる…
苦しいことは 美しいことであると 教えてくれたのはふるさと 懐かしい田園のうた 野風はつめ…
ひと夏ぶんの酷暑の染みついた スチールフェンスに歌がある 蝉の抜け殻かと思ったら 大きな洗濯バサミだったよ 人生とはそういうものかもしれません 目を凝らせば凝らすほど ぼやけてゆくものに ぼくは 心を奪われていた 悲しみはどこにでも転がっているから 悲しみを歌うことの方がたやすい きみの胸に咲く喜びを 触れることのできない僕には なおさら 歌を歌うのがむつかしい ありふれた人生の一瞬を見つめる ときに嵐に打たれながらも 見つめつづける この世界に 歌はいつも小さなもののな