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「砂浜の記憶」【詩】

じっくりと見つめるだけで
吸い込まれそうな この空に
かもめが夏を探している

海の家のおやじが
少年だった日に聴いたレコードの
B面曲ばかりが頭から
離れない午後に

ぼくは自分の足跡のまだ残る砂の道に
夕日がのぼってゆくのを
優しい気持ちで見つめていた

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