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世の中、「いちばん好きなもの」だらけ。

うちの息子(5歳)の話です。
彼は最近よく、「いちばん好き」を連発しています。

たとえば、ある日の夕飯にハンバーグをつくったら「オレ、これがいちばん好きだなぁ〜」と言います。でもその数日後に、手抜きメニューのにんじんスティック(生のにんじんを切って味噌マヨネーズにつけて食べるだけ)をかじりながら、「オレ、これがいちばん好きだなぁ〜」と言うわけです。

そこで母は、含み笑いをしながら、ちょっといじわるな質問をします。
「あれ、この前はハンバーグをいちばん好きって言ってなかったっけ?」

そうすると息子は顔をぷぅっと膨らましながら、「野菜の中ではこれがいちばん好きなの!」と反論。……なるほど、うまいこと言うね、君。


でも、そういうやりとりが何度も発生すると、だんだん矛盾点が増えてくるわけで。たとえば、ホットプレートで焼肉をしたとき。例によって「オレ、焼肉がいちばん好きだなぁ〜」と言うので、「お肉の中では、ハンバーグがいちばんじゃなかったっけ?」とわたしは容赦なくツッコミました。すると彼は……






「今はこれがいちばん好きなの!」

と言うではありませんか。(その手があったか!)

わたしはそれを聞いて、「そっか。なるほどねぇ〜」と言いながら、息子の素直さや、子どもならではの柔軟性を目の当たりにして、ちょっと羨ましく思ったのでした。

いちばん好きだと思えるものがたくさんあることも、いちばん好きなものがどんどん更新されて変わっていくことも、とっても素敵だなぁ……と。そういう人生のほうが、「いちばんはコレ!」と決めつけてずっと考えを固定してしまうより、ずっと楽しいですよね、きっと。

わたしも息子を見習って、これからは「今はこれがいちばん好き」と言えるものをたくさん見つけていきたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます!普段はクライアントワークが多いので、自分の感性や気持ちと向き合い、表現する場としてnoteを活用したいと思っています。サポートいただいた分は、子どものおやつかオムツに変身するかもしれません(笑)。