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寝かしつけを科学した結果が素晴らしすぎて震えている

こんにちは、保育士ライターのあきです。
今日は全保護者、全保育士に知ってほしい実験結果について書きたいと思います。
興奮の勢いで書いているので、文章が暑苦しいかもしれませんがご容赦ください。

きっかけはこちらのnoteを拝見したこと。

最新のベビーテックを実際に使用してみての感想など、こちらのnoteもぜひ読んでいただきたい内容なんですが、私が興奮したのが寝かしつけについてのデータです。

「やっぱりー!科学的に正しかったんだー!!」

自分でも笑えるくらいに大興奮(笑)
約20年の保育生活で培った寝かしつけのスキルは、自分があれこれ試してみたのもありますが、自分なりに調べた知識を取り込んだものでもあります。
ただ、一保育士の身では科学的なデータを得ることはできず・・・
どうしたら伝わるかなぁと考えてきたことでした。

かつてこんなnoteも書いています。

これはこれで、自分なりに子どもが寝入りやすいように考えて行っていることなので、参考にしていただけたら嬉しいんですが。
今回ご紹介したいのは、より実践的で有意義な内容なんです。

理化学研究所の寝かしつけのデータ

先ほどご紹介したnoteで、理化学研究所が行った実験とその結果が載っています。
これをぜひ!知っていただきたい!

実験の主旨を簡単に説明すると、

赤ちゃんを抱っこで寝かしつけた後、うまく布団に下ろせない。
どうやったら起こさずに布団に下ろせるのか?

といった内容です。
「背中スイッチ」という言葉をご存知の方も少なくないと思いますが、抱っこで寝かしつけた赤ちゃんを布団に下ろすと、背中が布団に触れることで赤ちゃんが気づいて泣き出す、という現象ですね。
赤ちゃんは非常に敏感で、ちょっとした変化で起きて泣き出すので、新米パパ・ママや保育士にとって越えるのが難しい壁となっています。

実験の結果から分かったことは、大きく2つ。

  • 泣いている赤ちゃんを抱っこして、一定の速さで5分以上歩くと寝つく

  • 抱っこで赤ちゃんが寝たら、8分ほど座ったまま待機してから布団に下ろす

この2点は、私の実体験からも効果を保証します。
寝てすぐは眠りが浅く、ちょっとした変化ですぐ起きてしまうので、眠りが深くなるまで待ってから布団へ下ろすと泣かれにくいです。

個人的には、「5分以上歩く」ではなく、「5分以上体に振動を与える・揺らす」でもいけるのではないかと。
歩き続けるスペースがない場合、抱っこした状態で体を揺らしたり、背中をとんとん叩いたりしても、赤ちゃんは眠ってくれます。
一定の速さで、というのが重要な気がしますね。

あと、注意していただきたいのは、「絶対5分で寝るわけではない」ということ。
どんな状態で抱っこされ始めたか、という点に左右されます。
まだまだ眠くなければ5分では寝ませんし、眠気や疲れ以外の理由で泣いている場合でも同様です。
研究結果でも、赤ちゃんが泣き続ける場合は体調を観察するよう薦めています。

スイッチは背中ではなく、お腹にあった!

研究結果から、一部抜粋してご紹介します。

そして、この覚醒し始めるタイミングは背中がベッドに着くときではなく、それよりも前の抱っこされている体が親から離れ始めるときでした(図4B、C)。日本では、眠っている赤ちゃんをベッドに置くと起きてしまう現象を「背中スイッチ」といいますが、実はスイッチは赤ちゃんの「お腹」(親との接触面)にあったのです。

赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけの科学-寝た子を起こさずベッドに下ろすには?-

「そうなんだよー!!」と、大興奮再び。

一緒に働いてきた先生たちの寝かしつけを見ていても、抱っこで寝かしつけた赤ちゃんを布団に下ろして泣かれそうになったとき、先生たちはお腹を押さえるんですよね。
さすったり、ぽんぽん叩いたり、やり方は人それぞれ。
私自身、赤ちゃんの様子を見ながらぽんぽんしたり撫でたりしています。

さらに、先生たちは赤ちゃんを自分の体から離す瞬間にものすごく神経を使っています

ちょっと、なんていうか・・・言葉では表現できないような体勢を取りながら、いかに赤ちゃんを体から離す瞬間を察知させないかに全力を注ぎます。
とんでもない体勢になることもありますが、お互い様なので、何も言いません。
一見すると、赤ちゃんを体で潰してるんじゃないかと思われそうな体勢になることもありますが、体重は掛けすぎないように腕でちゃんと支えているので大丈夫。
辛いのは赤ちゃんではなく、先生たちの腕です。

布団に下ろした瞬間、「ふぇ・・・っ」と泣きそうになっても、お腹が先生とくっついていれば再び眠り始めます。
泣かれそう!と焦って抱き上げてしまうと、いつまでたっても赤ちゃんを下ろせないので、少しずつ少しずつ体勢を変えていくのがポイントですね。

抱っこの状態で布団に下ろす。
徐々に赤ちゃんと先生の体がくっついている部分を減らしていく。
完全に離れても、しばらくはお腹を撫でたりぽんぽんしたりしながら様子を見る。
これを5分くらいかけてやっていることが多いです。

たぶん、ですが、赤ちゃんは体温や匂いで変化を察知することがあるので、事前に赤ちゃんの体を毛布などで包んでおくと、急に体温が下がることがないので気疲れにくいと思っています。
あと、毛布の匂いで安心する子も多いですしね。


寝かしつけについて、きちんとデータが見たいという方は、ぜひ理化学研究所のホームページをご覧になってください。

全ての寝かしつけが楽になるわけではないと思いますが、知っているかいないかで大分変わってくるはず。
寝かしつけが大変・・・と悩んでいる方に届いてほしい!

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