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今月の1冊~2021.06

6月。紫陽花のステキな色。そして梅雨。貴重な晴れ間。目まぐるしい5月からしっとりとした時期に。日本の梅雨はしっとりというよりもジメジメしていますが私の気持ちは少しだけ静かに落ち着きました。これまで頑張ってきた分、プラスもマイナスも全部受け入れていこうと、小さな決意をした6月でした。

読む本は数あれ、ぐっとくる1冊にはそんなに簡単に出会えない。
そんな中でも毎月1冊もしあれば2冊、自分のなかでこれは・・と思ったものの感想を書いていこうと思います。
本の要約ではないと思うので気になる方は是非ご自身で読んでください!

今月は
もっと! 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学
ダニエル・Z・リーバーマン, マイケル・E・ロング , 梅田智世 (訳) 

この数々の欲求のすべては脳のせいなのか?? 
とても衝撃的でした!だったらある意味しょうがないから何も恥ずべきことではないし、そしてもっと欲求に対してちゃんと向き合ってみようと、思ったのでした。ドーパミンのフシギがいろんな生活シーンをもとに具体的に描かれていて、あ~、あのときの私の行動は・・・と理解と反省がとても深まりました。

ドーパミン、すごいです。その瞬間の(生き抜くための)判断能力たるやほんとうにすごいとしかいいようがありません。生きるためには勝ち取らないといけないし、全力で時には逃げないとやられてしまう、、、そんな危機を回避しながら幸せをもぎ取っていく能力はピカイチ。でもその超スゴイ特技のせいで、いろいろなトラブルに巻き込まれがち、といったところでしょうか。熱しやすく冷めやすいという特徴の典型です。
でもそんなにずっと判断センサーマックスで過ごすなんでどう考えてもできないですよね。ずっとジェットコースターに乗り続けるところを想像すればわかりやすいかと思いますが、ジェットコースターはたまに乗るから楽しいのであって、普段は揺れないクルマとか間違いのない徒歩とかそんな安定したものを選びたいですよね。

それに対し、この安定をつかさどっているのが、H&Nとこの本で呼ばれているイマ(ヒア)とココ(ナウ)の神経伝達物質だそうです。いまその場にあるもので満足をするということを得意とするもので、ドーパミンのおかげで勝ち取ったものを大切に育てていくという感じでしょうか。恋愛でいう、ドキドキはないけれど、落ち着くという気持ちがこれにあたります。大部分がこのH&Nが活躍する時間ですよね。だからこそ、色々ありつつも、静かに過ごせるというか、日々を乗り切れているんだろうなと思います。

この感情や情動をつかさどる、ドーパミンとH&Nですが、時間でいえば、ドーパミンの活躍する時間って全体の5パーセントもないんじゃないかと思います。でもその存在感がすごいです。ドーパミンにもてあそばれてしまうのもなんかわかる気がします。気づいたら・・・って感じなんだろうな。もう強すぎて離れることができない感じとでもいいましょうか。一度中毒になってしまうと、このドーパミンから逃れられないんですよね。適度にドーパミンちゃんと距離をとるのが大事なんだと気づかされました。刺激もほどほどにってことですね。日々のH&Nに感謝しなきゃって思いました。

素直に言いますが、もっと欲しい!って、よく思います。
だってドーパミンが手に入れろっていってるんだもん。
それと同時に今に満足して感謝しなきゃとも思います。
だってH&Nががんばってるんだもん。

自分なのに自分じゃないみたいな脳、まだまだ知らないことがたくさんありそうです。


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