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今月の1冊~2021.09

9月。9月と言えば!はい、夏休みの終わりです、こどもの。夏休みって楽しいのですが楽しいだけで終われないのがこどものいる家庭の夏休み。9/1になる直前はですね、、色々とやり残した(やっていない?)ことを一気にですね片付けまして、それでやっと9月をお迎えすることができるのです。で、9月は一瞬安らぎの時間をもたらしてくれます。あと秋を運んできますよね、9月。私は夏が好きなので少し秋は苦手意識あったのですが、安らぎの9月、前よりもちょっと好きになりました。

読む本は数あれ、ぐっとくる1冊にはそんなに簡単に出会えない。
そんな中でも毎月1冊もしあれば2冊、自分のなかでこれは・・と思ったものの感想を書いていこうと思います。
本の要約ではないと思うので気になる方は是非ご自身で読んでください!

今月は、
世界の台所探検
岡根谷実里 

久しぶりに出会ってしまった感です。この本。ツボです。大好きです。
実際に世界中のお家に行って、各ご家庭のいつもの食べ物を一緒に作って食べる様子がそのまま描かれています。みんなの日常に溶け込んで、美味しいものを作って、食卓を囲んでしまうなんて、楽しいに決まってます笑 素敵な、素敵な体験が描かれている本です。

家庭の数だけ食卓があるんだなってしみじみと思います。良いこともそうでないことも、楽しいことも悲しいことも全部が本当に絶妙な隠し味になって、家族の食卓は出来上がっています。家の誰かが作ったご飯と共に。これって、実は奇跡に近いのだなって思います。食卓を誰かと囲むと、徐々に色々なものが満たされていく。そんな奇跡が日常の中に溢れているなんてほんとに素晴らしいなと思います。この世界、なかなかやりますよね。もちろんハレの日のご馳走もそれはそれで良いなって思います。でもなんだろ、むしろちょっとげんきない日にたまたま出てきたちょっと好きなおかずとかそういうのが心と身体を作ってくれているのではないでしょうか。誰かが作ってくれる、誰かに作るということ自体が、とてつもないエネルギーを持っているんだろうなと感じます。それは食材がどうとかそういうことではなくって、食卓に並べる行動に意味があるでも言いましょうか。最初は食べるため、生きるために生み出された火を入れて食物を摂取するという行為が、こんなにも感情を揺さぶるものに進化しているのは、やっぱり人ってすごいなと思います。
私はおそらく家の中で台所が一番好きです。そして一番長い時間を過ごしている気がします。なんかいつも、あー何作ろう、何食べようと思ってしまうとき、ときには嫌になることももちろんありますが、なんとなーく食べてくれる姿を想像したり、あれも作ってみたいこれも・・・と想像力が爆発したり本当に飽きない場所です。そんな場所で生み出される食べ物には、やっぱり神様がいるんだろうなと思います。ほんとに奇跡。そして愛。
この本に出会って、ますます台所と食卓が愛おしくなりました!

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