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言葉

幼稚園の頃、先生に「はさみの使い方が下手ね」と言われた。
それから、図画工作が大嫌いになった。

小学生になっても、その言葉から抜け出せず、図工の授業があるときは、大泣きしながら学校に行っていた。

幼い頃に、大人から何気なく発せられる言葉は、無残にも幼い子どもの心をズタズタにしてしまう。

そして、心に突き刺さったまま大人になっていく。

言葉というのは、使い方ひとつで狂気にもなりうるのだ。

反対に、言葉ひとつで自信に繋がることもある。

小学5年生の家庭科の時間に、おにぎりを握るのが上手だねと先生に褒められた。
今だに、おにぎりを握るのが好きだし得意だ。

私たちは、言葉の中で生きている。

言葉ひとつで、その人なりが分かったりもする。
温かくもなるし、言葉によっては立ち直れなくなることもある。

特に何も知らない、分からない子どもに言葉をかけるというのは、とても大切なことなのだ。

たかが言葉、されど言葉。

ひとつひとつを大切にし、美しい言葉を発することは、自分自身も豊かになるし相手の人生も豊かにする。

そのことを肝に銘じて、素敵な言葉を纏っていきたいと思う。


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