アルゼンチンのパスタ ソレンティーノ
イタリア移民の影響が強いアルゼンチン、以前紹介したピザだけでなく、パスタにも特殊なメニューがあります。
その名はソレンティーノ。日本ではそこまで聞き馴染みがないかもしれないけど、ソレントはイタリアの地名です。
パスタ料理のあるお店ならたいていソレンティーノもあって、独自のスタイルを売りにしているところもあります。
ナポリターノ、ジェノベーゼみたいに地名のついた料理だけど、ソレントには同名の料理はないらしい。
発祥は、ブエノスアイレスの南の方のMar del Plata という街の、今もある有名なレストランTrattoria Napolitana Vespoli。正式にソレンティーノの元祖として認定されています。
移民先で出身地の名前をつけた食べ物をその国の国民食として定着させるってすごいなあ。
さて、ソレンティーノは、具が詰まっているタイプのパスタです。中身は、リコッタチーズとハム、ほうれん草などが一般的で、クリームソースかトマトソースが添えられます。
ソースや具材が違っても同じ名前で呼ばれるところが面白い。
たしかに、ちょっとしたイタリアンレストランだと、パスタの種類+ソースの種類という感じで頼むことが多くて、ボロネーゼ=ミートソーススパゲティみたいな感じではない。
具の詰まっているパスタと言えば、ラビオリ。何が違うの?と思われるかもしれませんが、ソレンティーノは円形で、目玉焼きの黄身より一回り大きい感じ。茹でる前はお菓子のようにも見える。
その名も「Los sorrentinos」という本を読んだところ、ナイフは使わずフォークだけでカットして食べるのがツウらしい。
家庭で作るための専用の型も売ってる。
ひとり5-6個でおなかいっぱいになれる感じ。
中に熱々の具が入っているので、これからの寒い時期にぴったりのソレンティーノです。あちこちで試してみたくなります。
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