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空き家買取専科 組織作りを考える1年の取り組み

第三話  スタッフへの共有 研修旅行編
こんにちは。子育て広報の三輪です。
今回は、沖縄リトリートでの学びを静岡に持ち帰り、何に取り組んできたのか、山田さんを中心にリトリート参加メンバーが、どうスタッフ達に伝えてきたのかお話ししていきます。


沖縄から帰ってきて・・・

毎日の朝礼と毎月の研修から変えていこう!

空き家買取専科では、月に1度、全スタッフが集まり研修を行っています。沖縄リトリートから帰って来てから毎月、心理的安全性についてや、どういう組織にしていきたいのかなどを研修時間に共有してきました。

とはいえ、リトリートに参加したメンバーを含め、1回聞いたからといって理解できたり、実践できたりするものではないなと実感しております。
かくいう私も、このnoteを書きながら、こんなこと学んだな、でもなかなか自分自身に落とし込み切れていなかったり、忘れてしまっていることも多いなと、ハッとしています。
日々繰り返し少しずつ習慣化していくことも大事ですね。

朝礼でのチェックイン

そこで、毎朝の朝礼のやり方を今までと変えてみようとの案がでました。
これまで朝礼時には、当番制で目標やクレドに対するスピーチをし、そのスピーチに対し、当時店長であった黒田さんや、事業プロデューサーの石川さんがコメントをするというスタイルで来ていました。そのため、朝礼中に一言も話さないスタッフがいたり、仕事に入る上での気持ちの共有が出来ていませんでした。

そこで、リトリート時に行ってきた、チェックインを朝礼で取り入れることにしました。
仕事に入る上で、どんなことを思い、感じているのか自分の「今」を感じてみましょう」と、 1分間の瞑想をし、目を閉じ静かに自分自身と向き合う時間を取り入れ、さらに、スタッフ一人一人が今感じていることを話し、共有する時間としました。

これまでは上長からのコメントがありましたが、このようなフィードバックはなくしました。
心理的安全性が担保される職場=職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしてても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態
それでいて、組織が自律・自走していける職場となり、働き方が多様でありながらも、指示がなくとも、自分で考え動き、責任転嫁なく自己責任がとれ、カイゼンが自然と生まれていく、、、そんなスタッフが自ら考え動き自律的な組織を作って行きたいと思いました。

カードを使ったワークを研修旅行で

まずはモニカカード

リトリートで体験した研修の中でも、特に取り入れてみたいなと実感したのは、カードを使った心理的安全性を高める対話ワーク「モニカカード」でした。

ちょうど、年に1度の研修旅行を10月に計画していたので、空き家買取専科スタッフやパートナー企業の皆さんと一緒に体験してもらいたくて、沖縄リトリートに一緒に参加した、(株)トムス の田中さん、村松さんにもご協力いただき、カードを使った心理的安全性を高める対話ワーク〜Monicaダイアログ〜などを研修旅行にて開催することにしました。

2022年の空き家買取専科の研修旅行は、静岡県島田市にある元は小学校だった場所をフルリノベーションしグランピング施設へと生まれ変わった『Glamping&Port 結』。空き家活用やまちづくり、ライフスタイルの提案をしていく私たちには、リノベーション施設を体感するぴったりの研修場所でした。

元々運動場だった場所にテントが!

カードがあると話をしやすい!

カードを使った心理的安全性を高める対話ワーク〜Monicaダイアログ〜は、対話の文化が弱いチームでは聞きづらい問いがカードになっています。直接は聞きにくい問いを、心理的安全性に配慮しながら、聞きやすくするゲーム形式のツールです。

ゲームの流れ

ゲームはこんな流れで進み、対話をしていきます。
まずはチームづくり
3〜4人のチームに分かれ、主人公を一人とし、残りのメンバーをサポーターとします。
質問カードを配り、主人公はYES/NOを直感で判断する。
質問カードを10枚程度ランダムに取り、主人公は、手元にある質問カードを「YES」「NO」に直感的に振り分けていきます。
質問カードには、「自分が何を期待されているか把握している」「この機会にごめんね!と伝えたいことがある」など様々な問いが書かれています。

メンバーが深堀したいテーマを選ぶ
その後、チームメンバーが気になり、主人公に対して深堀していきたいカードをマークします。
対話開始!
深堀したいとされたカードの問いについて、より深く聞くために、主人公はカードの問いについて答え、対話をしていきます。
メンバーから主人公にフィードバックを。
対話が深まったら、サポーターが「サポートしたい!」「ザワ、、、ザワ、、、」などのフィードバックカードを置いていき、それを置いた理由などを話していきます。

最後に振り返りのシェア
最後にリフレクション(振り返り)をします。一人ずつ、このセッション(問い)を通じて感じたこと、知れてよかったこと、今後サポートできそうなことなどを話し共有していきます。
主人公とサポーターを交代しながら、全員と対話をしていき全員が主人公を体験すると終了となります。

心理的安全性が担保できているからワークができる

このワークでは、心理的安全性を担保できていることが必要不可欠なため、対話の作法として、
●出てきた話を否定しない
●正論・常識を説く場ではありません
●サポーター自身の話、仕事以外の話をしてもOK
●無理に追求しない。話したくないことはパスしてOK
●特定の誰かだけでなく、みんなで話しましょう
などのグランドルールを確認しながら行っていきます。

このカードゲームを通し、リフレクション(振り返り)をし、チームメンバーと共有することにより、経験を問い直し、学びに変え、より良い未来の実践につながっていくそうです。
その対象は個人のスキルや知識はもちろん、チームや組織のあり方にも及ぶとのこと。このリフレクション(振り返り)の仕掛けを組織に実装していくことで、1人1人の才能とやる気を引き出し、エンゲージメント(会社と従業員の信頼関係)の高い組織を作ることができるとのことです。

実際にやってみて・・・

お菓子をつまんだりお茶をしながら、和気藹々とリラックスした雰囲気の中、カードゲームを進めることで、普段の業務では触れることがなかった話題になり、仕事をしているモチベーションやこれまでの経験など、プライベートも含め新たな一面を知り距離が近く感じ、よりよい組織作りをしてきたいなと感じました

この「モニカカード」は、その後も活躍しています。
スタッフからは、
●カードというツールがあると会話に花が咲く
●モニカカードを使うことで、自己開示が進むと感じた。カードを使う機会が増えると嬉しい
●もっと、自己開示をしたり、スタッフの話を聞いてみようと思った
気持ちを共有する場が嫌だと思わなくなってきたと気づいた
などの感想が聞かれました。
ぜひ、皆さんの会社でもモニカカードなどのツールを対話をするきっかけ作りとして取り入れてみてはいかがでしょう?

次回は、どんな組織にしていこうかや、新たなビジョンについて綴っていきます。引き続きお付き合いよろしくお願いします。

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