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協力者はまだまだいます

所有者不明空き家の持ち主を探すには、まずお隣の方と接触することが肝心、ということをお話しました。

でも、「いきなり見知らぬ人のところに行って、警察じゃあるまいし『隣の空き家の件ですが…』なんて訪問しても、かえって怪しまれるんじゃないの」と思われるかもしれません。

もちろん、このケースについても安心してもらえる方法はあるのですが、まずはもう少しハードルの低い「協力者」について、ご説明したいと思います。


町会の役員さんたち

私たちがこれまで活動してきた中で、一番頼りになったのは町会の方でした。

町会長などの役員さんは、その地域に古くから住んでおられる方が就任されることがよくあるようです。
私がお会いした役員さんたちは、町の景観について責任を持って注視しておられる方が多いな、という感じでした。

市役所からも町会内の空き家情報について問い合わせもあるようで、どこに空き家があるかもご存じのようでした。

なので、”空き家を利活用しており、町の景観美化に協力できる”、というスタンスで、「あそこの空き家について少し教えてほしい」という触れ込みで近づくと、親身になって相談に乗ってくれるかもしれません。

まれにですが、「あそこの空き家はどうか」という感じで、役員さんが事情をよく知っている他の物件を教えてもらえることもあります。

近所のお店

次に頼りになりそうなのが、近所で商売をやっている人です。
特に、地元に根付いたお店をなさっているケースです。

そのような方は、商売柄、町の移り変わりや人々に深い関心をもっており、
もしかしたら、お目当ての空き家の所有者ともやり取りがあったかもしれません。

お店の方としても、近所の空き家が解決される可能性があるのであれば、
街の美観の向上につながるので、ご自分の商売にも直結することになり、
協力してくださる可能性があります。


不動産屋さんは?

「では、不動産屋はどうなの?」と思われるかもしれません。
ライバルと思われ、協力してもらえないのでは?と考えるかもしれません。

これについては、そのお店の人によります。
というのも、もしその空き家が利活用できるのであれば、とっくに解決しているはずだからです。

でも、まだそこに空き家があるということは、何か乗り越えなければならないがあるということかもしれません。

やはり、空き家の所有者が分からないとか、関係者を何とか探し当てたものの、「不動産屋です」と近づいたら胡散臭いと思われたとか、手間暇をかける時間や費用がないとか、いろんな理由が考えられます。

そんな時に、あなたが登場します。
所有者を探すノウハウがあるとか、DIYして利活用できる状態にできるとか、もし所有者が見つかったら売買契約や登記を手伝ってほしい、などと持ち掛けると、不動産屋さんにとっては頼もしいパートナーに見えるかもしれませんね。(自分で売買契約や登記を行う方法は、後日掲載しますが)

逆に、例えばですが、ご自分が扱っている物件のお隣が空き家で、これも何とかできないか、などと相談されることも考えられます。

番外編-お寺

「なんで?」、でしょうね。
古い街で、近くにお寺がある場合、1つの貴重なデータを利用できる場合があります。

それは、「過去帳」というもので、先祖代々の家の歴史を知ることができる家系図のようなものです。

とはいえ、個人情報保護に厳しくなっている昨今、簡単には閲覧できないとも言われています。
とはいえ、その空き家が街全体の悩みの1つになっているのであれば、挑戦してみる価値はあるのかもしれません。

あなたは空き家のお隣の方を含め、頑張って協力者を見つけました。
いよいよ法律上の権利を使っての調査開始となります。

具体的にどんなことができるか、次回をお楽しみに!