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「書くからだ」(詩)

すこし動けば 床にへばりつく
この身体で 書いていく
 
荒れ野を行く夜
暴風の砂浜
黒い黒い海が聞こえるときも
日を撫でるのと同じ
この手が 書く

幻も 死も 水際も
花も 癖も 土の目も
胸を萎ませながら
血の流れ 骨の重みも 組み込んで
私で 書かれている

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