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「つばき」(詩)

いやなことからは 逃げのびてやる

手足をのばしたら
あたまは休ませてやって

小さな声は うすくうつくしく
響かせるためにあたためて

胸を 羽根を 毛繕いをしたら
おおきく それをひろげて

翼じゃなくてもいいでしょ
濃い色を浮かべて 遠くを貫いていければ

いとおしいこころへ 
光を置いて 逃げ込んでやる所存なんだ

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