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『ミセス・マーメイド』をご存知ですか?

私の中学生生活の購読雑誌は『花とゆめ』でした。

少女雑誌としては、
ちょっと変わった立ち位置の雑誌だった『花とゆめ』。

何故か私のいた田舎の中学では
ほとんどの少女はこの雑誌を嗜んでいました。

妖怪とか、
精霊とか、
吸血鬼とか、
ちょっと不思議な生き物が絡んでくるお話が多かった『花とゆめ』。

そういうものが近く感じられる場所がらもあったんでしょうか、、、


私がそこで出会って、
今も追いかけている作家さんの一人が
高尾滋先生です。

この『ミセス・マーメード』は
少年、少女を主人公に据えての物語が多かった先生の
(少女雑誌だったので当たり前ですね)
まさかの未亡人との恋を描いた物語です。

未亡人な上に、
人魚の女性の海果は、
父親が人魚で母親が人間です。

昔、父親は彼女に言いました。

“お父さんが生きている間は、
海果はどこへもいかなて大丈夫”

だけど、
お父さんははやくに亡くなってしまいました。

お母さんはなんとか彼女を海から離そうとしますが、
海から離すほど弱っていく彼女を見かねて
ついに海へ彼女を返してしまいます。

そこからひとりで
生まれた町へ帰ってきた彼女が浜辺で見かけた父親によく似た男性に
海果は初めての恋をしたのでした。

恋が叶い、人になったはずの海果ですが、
またしても彼女を人へ結びつける愛は立ち消えてしまいます。

夫を亡くして、
三度目の帰郷。

そこで出会った幼馴染は海果が人魚だと知っても、
それでも“ここにいたらいい”というのです。

果たして、彼女はもう一度恋をすることができるのか、、、

というお話です。


夏っぽいもの、
と考えていたら、安直に人魚に行きつきました笑

でも、童話の人魚姫も、
「私は童話じゃない」という海果も
私はとても好きです。


アメブロも書いていますので、
よかったら読んでみて下さい。


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