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「まっくらなコート」(詩)

まっくらなコートが欲しい

新月の夜のようなコートが
わたしの入れものを すっぽり包む

少し重たくて
時々 つまずくように 木のボタン
倒れても 大丈夫に ぶ厚い

さめざめと泣く 雨の日
凍って いくつか氷のまじる朝

真新しい夜のような
コートがあったらいいのに

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