「はじまり　はじまり」（詩）

はじまるよ

はじまるね

はじめるよ

はじまったの

うれしいあめ玉ひとつ分
さみしい大空胸ひとつ分

あなたの頬の線が
呼吸のふくらみの向こうに重なる

あしたに　一歩が着地するとき
少しは泣いてくれたかしら、、、

夢の中で会った気がする
本当はいつもどこかで
あなたと会っている気もしている

どちらかなんて選ばないで
あなたの瞳の表面で
これから重なる
私の後悔も　愛惜も　親愛も
同じようにキスをして

はじまるよ

はじめたよ

終わりの為じゃない
あなたのためじゃない

手が伸びて　それに手は伸びた
ただそれだけのはじまりだった