くらい詩、みっつ(詩)
今日の詩は、
くらい気持ちで書いた詩をまとめて載せます。
よかったら読んでやってください。
『コウモリ』
口笛を吹くように 死にたいと言った
あたたまった 息を吐きだしながら
涙を振り落とすように 笑おうとした
どうしようもない 声がうめく
せっかく呑み込んだものが
切れ切れに踏み込む
生きたい
みたいな力に こじ開けられる
今
私にあげられるものは 言葉の綱にも引っ掛からない
『いのちの数も決まっていると思えば』
わたしが 死ねばよかったですね
骨に縋り付きたい
ずっと 昔に
大きな丸をつけてあげた答えだろう
あなたが代わりに生きないとしても
私の強情な骨も
今にまで
残さなくても済んだということでしょう
わたしが死ねばよかった
わたしが生きて死ぬくらいなら
汚い首を落とす
限られた命を刈っていくくらいなら
『血と涙』
涙が落ちて
私の手の甲を叩く
ああ
涙と血って似ているのね
手首を切った夜
何度も 太腿を打った音と
同じ音なんだもの
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