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「てんし」(詩)
わたしが笑うのは
天使の踊りが独特だからじゃない
ミツバチが三つの甘さに酔っぱらったって
こんなに 笑いはしないはず
では 何を そんなに おかしげに
わたしが 笑っているのかを
不機嫌そうに 道は訊く
不幸も幸せも まきちらされて
整理整頓の夢ばかりだと
小石の一つ
雑草の一束のほうが よっぽど
彩りと言えるように思うのに と
無いものはねだらないけれど
せめて 道と名付けたからには
あらゆるもので 満ちていたい
それはまるで わたしの姿
きちんと立って 歩いていきながら
こらえきれず また笑います
そうよ、そう
道と名付けてしまったのだから
歩く姿も様々に
この両足が進む限り
あなたに未来を呼びましょう
アメも アリも あの世まで
このありのままを 道と呼ぶために名を放りなげたのだから
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