「風が吹く」(詩)
風が吹く
青く渡る
どこかが 欠けていても 構うことはない
だから その尾を触る
くすぐってやれば 笑う素直さが
私の心の中にも 入り口を作る
風が吹く
たどることはない
あなたの髪を 揺らした過去は
もう見つけることは できないだろう
ただ 私の中に ありありと その風が吹く
それだけのことの 重なり合いの中で
私は息を吹く
心の中の 入り口から
吹き上がってくる
私の生きに混じって
それは立ち昇っていく
ああ ただ 風は吹いて
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