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「愛を飾る」(詩)

わたしは 尋ねたい
あなたに愛を覚えさせた出来事を
ひとつ ひとつ 形のちがう硝子を並べるように
うつくしい絵の隅々までを歩くように
その指で 指示し
その声で 位置付けをしてほしい
私の頭の中に飾って
そのための釘を打ってほしい

あなたの愛の欄のひとつに
わたしのあくびもあるかしら
あの日のあてのない会話は見つかるかしら
もう閉じてしまった 夕暮れを
どこまでも追いかけたかった
眠ってしまうまで あたたかさを送り合っていたこと
あなたの好きに整えて
あなたの戸惑いまでをいっしょに結んで
ひとりだけのわたしの頭の中に

どうか あなたが飾ってきた愛を 飾って

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