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「首飾りをひとつ」(詩)

ゆったりとした 首飾りを編んで
ポケットは空っぽ
足先に転がる いくつもの先の種を蹴って
わざわざ大きく 両手を振って
たゆまぬ 空を向いて歩く
落ちてくる星も
かわらないような顔の風も
あなたのかわりは何一つも 申し出ない
わたしのまわりで にぎやかし
そして遠くまで行こうと 空っぽを揺らす
小石がいくつも足の裏に埋まる
白いだけだった肌に いくつも入る模様
まるで傷のようだと 雨は労わる
傷でも 
珠でも
かまわないのさ
わたしの首には このありったけの日々が頬をあてている
大っぴらに 振り歩く両手で
わたしは 風の歌唱を指導する

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