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「つたえるべきは」(詩)

本当のことは 言うべきではないのかもしれない
あまりに影響が 大きなものだから
たかくなりすぎた波は 必要以上にうばうもの
だから本当のことは ただずっと胸に守って
いつしか 苗床を伝って
この足裏から 広がる暗がりに染み込み
そしてどこかで 誰かの胸内に浮き上がる
そんなふうにして ゆっくりと
信頼のみを 綱として 伝わっていくべきものかもしれない
どうか
急ぎすぎてはいけない
この手の平は 光も闇も平等に抱える
私に記されている歩き方を 歩かなくては
未来のどこからか
私が私を信じている

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