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短いお話

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短い、小説になりきらないものを、載せていきたいと思ってます。
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#小説

『かたち』(みじかいお話)

                 わたしたちは、マルや三角、四角に星型、様々な形をして発…

とし総子
2週間前
5

【僕たち】(短いお話)

   ときどき、パパをママは連れていく。いつも僕たちのお休み係はパパなのに。小さく微笑ん…

とし総子
1か月前
4

「君のシャツが捲れてお臍が見えている」(超短編)

               「ねえ、あなた。次はお姫様に生まれたいと思わない?」  Åは…

とし総子
1か月前
5

【蔦の妃】(ちいさなお話)

どこか遠く、 お妃が蔦に巻かれる国がありました。 それはある日唐突に始まったことでありまし…

とし総子
3か月前
7

『重い青』(短いお話)

 青だ、最初に思ったのはどうしてだったのだろうか。  それは青ではないと思った。  青だ、…

とし総子
4か月前
13

【川の流れの中へ】(短いお話)

 文章を各自が書き、持ちよって読み合う集まりに参加して一年半ほどが経っていた。  そこで…

とし総子
4か月前
13

「素敵な姉さま」(ちいさなお話)

 私には素敵な姉が居ます。姉は黒と赤のドレスを持っていました。たくさんのリボンが波のように幾重にも縫い付けられた赤いドレスは、永遠の恋人との結婚式で着ていらっしゃいました。ドレスよりも光沢のある赤いハイヒールには、甲の部分に一粒の真珠の飾りが付けられており、姉がドレスの裾を摘まみ上げる度に、きらりと光を返していました。それはまるで花を摘むように可憐な様子で、式に出席していた方々は、溜息のように姉の名前を零していたものです。姉の名前は花の名前でした。赤く、可愛いその名前が人の口

【天使の一生】(みじかいお話)

 天使の作り方は、まず、つるりとした人型の入れ物の、頭の丸みから動きを吹き込みます。それ…

とし総子
8か月前
5

【星が瞬く遠く】(ちいさなお話)

 ねえ君、今もお利巧にしているでしょうか。私のことは、もうそれほど覚えていないかもしれま…

とし総子
1年前
8

【あなたはきれい】(ちいさなお話)

  「母さんって、きれいだね」  かけられた言葉に、私は反応が遅れた。彼はにこにこと笑っ…

とし総子
1年前
7

【かわいい】〈ちいさなお話〉

 あたしがあの男に出会ったのは偶然だった。初っ端などは、なんて小汚い毛皮だろうと身震いし…

とし総子
1年前
7

「変化する目をもつ少年の話 雪が見たい編」

私の夢で放映されたお話。 これを気に入ってくださった方に、続編は、と言っていただいたのを…

とし総子
1年前
5

変化する目をもつ少年の話

【変化する目を持つ少年の話】 目の色を変化さられると気付いたのは、まだおれが十歳にも満た…

とし総子
1年前
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