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短いお話

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短い、小説になりきらないものを、載せていきたいと思ってます。
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#創作

【少女の使い方】(短いお話)

 目の前で、少女だったものの股が裂かれて放り出されていく。ぎ、や、じ、と重ねられていく音…

とし総子
1か月前
4

【殺してほしかった僕】(短いお話)

   パパはママを殺して食べた。  朝ごはんのベーコンが焼きすぎだといって、ママを殴って、…

とし総子
2か月前
6

【ママ】(短いお話)

 わたしは落ち込んでいる。そしてどうしようもなく怒っている。  最初のうっすらと声を届け…

とし総子
2か月前
5

【僕たち】(短いお話)

   ときどき、パパをママは連れていく。いつも僕たちのお休み係はパパなのに。小さく微笑ん…

とし総子
2か月前
4

「海のたね」(短いお話)

 生まれた場所は、それは小さな島だった。  自然は豊かで、花や蝶の彩は、鳥や魚にも写し込…

とし総子
5か月前
8

「茫洋」(私小説?)

 心療内科の待合の時間、私は茫洋となる。これが果たして暗喩としてなのか自信もなくなるほど…

とし総子
7か月前
9

「素敵な姉さま」(ちいさなお話)

 私には素敵な姉が居ます。姉は黒と赤のドレスを持っていました。たくさんのリボンが波のように幾重にも縫い付けられた赤いドレスは、永遠の恋人との結婚式で着ていらっしゃいました。ドレスよりも光沢のある赤いハイヒールには、甲の部分に一粒の真珠の飾りが付けられており、姉がドレスの裾を摘まみ上げる度に、きらりと光を返していました。それはまるで花を摘むように可憐な様子で、式に出席していた方々は、溜息のように姉の名前を零していたものです。姉の名前は花の名前でした。赤く、可愛いその名前が人の口

【天使の一生】(みじかいお話)

 天使の作り方は、まず、つるりとした人型の入れ物の、頭の丸みから動きを吹き込みます。それ…

とし総子
9か月前
5

「あたらしい朝に」(ちいさなお話)

 おばあちゃんは、毎日何かを書いていた。それはどこにでもあるような薄い青色のノートで、い…

とし総子
10か月前
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【揺れていたもの】(短いお話)

 あの木の陰に揺れていたものが、目の中で僕に顔を知らせようとしていた。それを必死で拒絶し…

とし総子
1年前
7

【星が瞬く遠く】(ちいさなお話)

 ねえ君、今もお利巧にしているでしょうか。私のことは、もうそれほど覚えていないかもしれま…

とし総子
1年前
8

「変化する目をもつ少年の話 ながい終わりまで」

この続きです。 父さんは、おれの手をとった。 よく冷えていた缶の冷たさが、父さんの体温の…

とし総子
1年前
8

【あなたはきれい】(ちいさなお話)

  「母さんって、きれいだね」  かけられた言葉に、私は反応が遅れた。彼はにこにこと笑っ…

とし総子
1年前
7

「海の絵、レンズの瞬き」(小さなお話)

彼の描く絵に、価値を付ける誰かがいてほしい。 彼、と呼んでいるけれど、果たして彼に性別が搭載されているのかは分からない。 ただ、絵を描いている時の座り方や、足を開いて座っている背中、あとは焚き火を見つめている時の空気の纏い方が、彼女ではなく、彼、というものに感じる。彼女、と言うのが私のことだと彼が教えてくれたからだ。 私とは全く違う。 彼はとてもうつくしい。 彼の絵を見に、たまに他のアンドロイドが小屋を訪ねてくる。 背中を丸めて、首を前に伸ばし、アンドロイドたちは彼の絵を見