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光の射す方に 光の射す方に たとえそれが鋭くこの胸の穴を 貫き通り過ぎるだけの熱でも 光の…
あのね あなたに書いた手紙は ひとりの会話 「あんなことがありました」 「あなた あれを見ま…
上手に詩が書きたいか 小洒落た小説は? たった二本の 私の腕で 手で たった一つの 私の言…
今 限り無い今 今 私の胸を刺し貫いて 今 どこまでも孤独に 今 断たれることに慣れることも…
今 垂れ流される水は いつか 私を海にする
夕暮れに染まる泣き顔は ひたむきに明日を願っていた 止めることができないのならば いっそ …
丸を落とした 騒いだ水面 四方八方へ 踊った水飛沫 それが描いた波紋 広がっていく輪と 沈んでいく温度 もう形は変わっていく道へと進んでいた 諦めた手が 私を慰めるように 隣にあった それはつよく 握りしめられている
あなたは生きたいと言った 閉じていく 私の口元を見つめて あなたは 生きたい と言った
ずっと好きだっていうことは 今 もう 呪いだ それは 輝いている
静かな夜 どこまでも歩いていくのが幸せだと思えた あたらしい あなた どこまでいくと出逢え…
飛び出していけば 帰ってこない という 想像していた 私はなんてお手軽で 私はなんと単純な …
誰が死んでも涙を流す あなたが死んだときと同じくらい 息を乱して 体を痺れさせて どうしよう…
あの夏の日 体育館の横の木 くっきりとした影を落としていた やわらかな幹の皮を指先で摘まむ …
野菜をたっぷり切らなくちゃ 子供の宿題の急かし役は喉にくる 生きることって大変で 育てることって面倒だ 愛も情も理も知もあったって 手放したくなることはある 税金は複雑に絡みつくし 体に埋められる時間は重い 生きることは嫌になるし 育つものの隣は暗くもなる だけど あなたがいる 溜息は少し体の熱を逃がし 涙に溺れて耳をふさいだ そして 私は私の心音を聞いてきた 私の生には あなたがいる