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【熱い風】 いつも甘えてばかりね ごめん そのやさしく吹くかんじに だまされているってい…
【唇に塗り込み】 分からないことからは手を引っこ抜いて 透明化を深める凹みに この手をま…
【月夜】 剣が夜の胸を刺す 白い光が漏れて この道を照らす あの果てが鳴る それが祝福か …
【とどまらないので】 染めないで くるまないで 留め置かないで 私は流れている 小魚よりも…
おいで おいで 流れ 私の腹を 突き抜けて 私の血や肉を 影に染ませ 私の思惑や 意思を絡ま…
年を重ねて より良くなったのは 地の肌 たくさん撫でた でこぼこも覚え やわらかすぎる肉も触…
渡って行った先に 星屑の海があって 足の裏を 小さな角で いつまでも 傷付けながら 歩いていく道が広がっている それでも あの波は向こうから 押しよせて 呼ぶ そのかすかな影を辿って 私の 足は 次の星屑を肌に埋め込む