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詩、誌、氏

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詩だ、と言い切れない。でもたしかに私の書いたもの。 短くて、要領は得ない文章のかたまりなのだと思う。 でも書きたくなるから、こうして出してしまう。
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2022年5月の記事一覧

した (詩)

たじろいだ君 可愛いな どんな今も さしだして もう一回 舌を突き出して ほしい

とし総子
2年前
4

指先 (詩)

ありがとうも おかえりも さよならも 意味までは流れつかないところに 立っている わたしがこ…

とし総子
2年前
2

このむ (詩)

好きを 投げ込んでも 私は起きなかった どんどんと 色んな好きを 軽いものも 少し黒いもの…

とし総子
2年前
4

手 (詩)

私には 動き回る手が二つ すでに 完璧に 有るのに それでも私は まだ欲しいのだ

とし総子
2年前
4

水鳥 (詩)

試したい 確かめたい 誰のことだったのか あいしたい こわれたい もう向き合えなくなるなら …

とし総子
2年前
4

たづな (詩)

どんな勇気も わたしあってこそ ここで 踏みしめるものが あってこそ どこそこの 誰それが 微…

とし総子
2年前
3

あしあと (詩)

時は止まらない それは 確かに心を救う もう二度と この地を踏み荒らすことはないのだと 安寧や 絶望を忍ばせながら この足をどけることができる

どこか (詩)

どこまで 行くか 正しさよりも 吹く風で 降る雨で 溢れた場所で 根を下ろす

とし総子
2年前
3

ひえたら (詩)

明るく焼けていく 火の粉の舞う中 溶けていく理由が さめざめと泣く 冷えたら帰っておいで 雷…

とし総子
2年前
7

ひらく (詩)

ひらいていく感覚 どこへいくの? なにかに触れると そのたびに小さく 千切れていってしまう …

とし総子
2年前
6

とうめい(詩)

とうめいな あかるくて むずかしい みみのうら つめのいろ しずかなて あふれでて ながれだま…

とし総子
2年前
5

さんざめく (詩)

おめでとう と 言いたいけれど ありがとうも おかえりも ちがうような かんじ だって ここから…

とし総子
2年前
4

わかれみち (詩)

どうして 会わなくなる道を 選んで 歩いていけるなんて だったら 別れ道など 失ってしまえ…

とし総子
2年前
6

とどく (詩)

理解を光が追いこしてとどく その流れをまるごと見渡して わたしは まんまるの口 明るくなっていくこの葉に 滴といっしょにまるくなる朝日 もう少し いたかったのにと 転がりだすのを しぶってみても たちどころに とまらない あしあとがつく前に ことごとく追いこして ただ いっしんに とどく