さんざめく　（詩）

おめでとう
と
言いたいけれど
ありがとうも
おかえりも
ちがうような
かんじ
だって
ここから　はじまる
はじまる　すべては
きっと二度と
かえってきたりはしないばしょ
ここは
ずっと　わたしの中にのこって
ずっと　わたしに少しかなしみを染みにする
うまれたかんかくといっしょに
わたしにならぶ
どんな楽しいことも
凍える闇の中も
必ずとなりにあるから
だから
さよならを
いって
手をつないで
行く
どこかまで
はなれ　はなれて
星座のように
どこまでもいって
わたしをえがいている